製作編1
ケースの設計は一部残っていますが、製作に入ります。
ケース設計と加工
フロントパネルおよびボトムシャーシの設計は終わっていませんが、残りは製作しながら現物合わせで設計を進めることにします。正直なところ部品の干渉具合を確認しながらでないと、問題を起こしてしまいそうです。前回、リアパネルのみ詳細設計を行い、タカチ電機工業の加工サービスをお願いする事にしました。
具体的には、HP内の「お引き合いフォーム」に必要事項を記入し、CADデータを添付して見積もりの依頼をおこないました。フォーム内の通信欄へ以下のコメントを記入しています。
・加工はリアパネル1枚のみ
・お取り引きはマルツオンライン様経由
7/16(祝月)に発信し、マルツオンラインのご担当者様から見積もりが7/18(水)夕方に届きました。加工付きケース(送料税込み)で26,767円でした。私の予想よりも5,000円くらい高かったですが、そのお見積もりで進めるように返信しています。今回の反省点は、パネルコネクタの形状に合わせて複雑な形状の穴を指定しましたが、コネクタ自体で、抜いた穴が隠れるため、もっと単純な形状にすべきでした。
左がオスで右がメスです。ハウジングの違いはロック機構の有無のみです。参考に図面を再掲載します。
タカチの加工サービスは、リピート時5%割引となりますが、連絡いただいたメールには、今回採用したケースUS-320LHが9月で廃版予定で、リピートに関しての注意が記載されていました。今のところリピートは考えていませんが、親切な対応だと感じました。
表示基板製作
上記ケースのカスタム対応は、穴加工の場合、受注後5日発送となります、現時点、到着待ちなのでケースがなくても部品干渉確認が可能(不要)?な基板から製作を行っていきます。表示基板は、他に構成が考えられないため、構想編10で仮組した仕様で製作を進めます。表示モジュールの取り付け用スタッドを金属製のものから樹脂タイプに変更します。モジュールのパターンと干渉するための対応です。
あわせて樹脂スタッド長を2mmのばして、表示モジュールが正面パネル面に近づくように変更しました。
最後に、基板端子台を取り付けて表示モジュールへ配線します。設計編1で説明したとおり、I2C用端子台を2極から3極へ変更しています。
なかなかいい感じに仕上がりました。早く正面パネルに取り付けて表示具合を見てみたいとおもいます。
arduino UNO用シールド基板製作
次はarduino UNOへ配線するためのシールド基板の製作です。この構成も他の方法が考えられない為、構想編で検討したとおり基板端子台のみを実装したシールド基板を段積み接続する事とします。シールド仕様のユニバーサル基板に段積みするためのピンソケットを取り付けます。必要なものは、6P, 8P, 10Pの3種類です。ピンソケットのモールドは溶けやすいのでハンダ付けは手早く行います。基板端子台をシールド基板に取り付けようとしたところ、端子がささりません。仕方がないので以前購入したミニサイズドリルセットとピンバイスで基板の穴を広げました。
ノギスで基板端子台の足の径を測定したところ、1mmだったので1mmのドリルで取り付ける部分の穴を広げました。この状態でもまだ刺さりません。私のドリルセットは1mm以下は0.05mm刻みで揃っていますが、1mm以上は0.2mm刻みで、ワンサイズ大きいものは1.2mmでした。この径では緩すぎますが、ハンダで固定する事としました。全ての基板端子台を仮止めしてマイコン基板との干渉を確認します。表示基板用の3極の端子台の足がarduino UNOに実装されたポストと干渉していました。
仕方がないので、3極の基板端子台の実装位置を1列基板中心側にずらして干渉を回避しました。端子台だけですが、シールド基板への実装が完了しました。
arduino UNOに装着するとこんな感じになります。
次回は端子台とピンソケット間の配線を行い、完成した表示基板の動作確認を行います。
つづく(製作編2)