真空管アンプの製作(EL34pp)まとめ編

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まとめ

完成したアンプの音を聴いた印象と部品に関するまとめをします。

A級EL34プッシュプルアンプ

電源を入り切りする際のノイズは一切ありません。真空管アンプなのであたりまえですか。また入力ゼロの時のハムやノイズもスピーカーに耳を近づけても聴き取れません。トランジスタを使ったリップルフィルターの効果なのでしょうか?終段のEL34 2本(片チャンネル)当たりの消費電力は約18Wです。長時間鳴らしているとボンネット上も結構熱くなりますが、触れないほどではありません。個人使用のアンプとしては良い感じに仕上がったとおもいます。

アンプの音

音の第一印象は、なんて音の響きが綺麗なんでしょう?という点です。アンプの音の響きはどのようなパラメーターからくるのでしょうか?真空管の特性上、奇数次の歪みが少ないことなのか、はたまた帰還量が少ない事に関係しているのでしょうか?心配していた密閉型のNS-1000Mのウーハーを十分駆動できています。出力トランスを余裕を持って使っていることが良かったのだろうか?お気に入りのBob James TWOの夢のマルディ・グラのバックの弦楽器美しいです。海風出だしのアコスティックギター生々しく鳴ります。現用のパワーアンプは、エルサウンドのEPM-30invですが、鳴らす楽曲によっては真空管アンプに軍配が上がってしまいました。(あくまでも私のシステムの個人的感想です。)写真はボンネットを被せた真空管アンプと、EPM-30invです。あとでまとめますが、真空管アンプが部品代だけということもあり、EPM-30inv2台分のの半額以下ですが・・・。個人的にはショックな事態ということで、学生時代からあたためていた、(あたためすぎて時代に取り残され腐っているかも)トランジスタアンプを比較用に設計製作する決心をしました。このアンプの製作も後で記事にしたいとおもいます。

部品と製作期間

真空管の勉強を始めたのが、2015年12月24日で、製作開始が2016年2月20日、完成が2016年3月13日でした。勉強および設計は、長距離通勤の行きの電車の中です。毎日始発電車に乗りますが、電車の中で趣味の時間がとれると思うと家を出るときの足取りが軽くなります。部品の調達は、シャーシ(エスエス無線)と段間のフィルムコンデンサ(海神無線)をイベントのついでに秋葉原によって購入した以外、通販でまかないました。秋月電子、マルツオンライン、アマゾンなと、便利な世の中になったものです。今回使用した部品の一覧を参考に掲載します。2016年2月頃のものなので、現状と違っている部分があるとおもいますので、あくまでも参考として見てください。
今まで長々とおつき合いいただきありがとうございました。

アンプ部部品表

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電源部部品表

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おわり(真空管アンプの製作)