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小型スピーカーメンテナンス(FE103)構想編

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構想編

私はフルレンジユニットを使った自作のスピーカーをもっていますが、無性に先に製作した真空管アンプ(EL34pp)を使ってボーカル曲を聴いてみたくなりました。このスピーカーは最近は踏み台やカメラの台にしか使っていないためメンテナンスが必要状態となっていますが、このささやかな体験実現課程を紹介します。

スピーカー製作

私のオーディオ製作は、スピーカーから始まりました。はっきりと覚えていませんが中学生の頃に、いまはないコーラル音響のフルレンジユニットを使って製作したのがオーディオ製作の発端でした。ユニットはFLAT-5(12cm)を最初に使用し、その後FLAT-6(16cm)を、さらにその後長らくメインスピーカーとして使用していた、コーラルの8A-70(20cmフルレンジ)とスーパーツイーター(型式は失念)を使ったスピーカーを製作しました。大学時代にYAMAHAのNS-1000Mを購入しましたが、これが私が購入したメーカー既製品の最初のスピーカーで、それまではずっと自作ボックスのスピーカーを使用してきました。これらコーラルのユニットを使用したスピーカーも、実家の立て替えの際に全て廃棄されてしまい現存していません。

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大学6年間の終わりが近づいた頃に、NS-1000Mは会社の寮には持ち込めないことから久々にスピーカーの自作をしましたが、このスピーカーが今回のメンテナンスの対象です。

寮用スピーカーのコンセプト

製作の動機は、会社の寮へ持ち込めるスピーカーですが、製作当時に考えたこのスピーカーのコンセプトを思い出しつつ列記してみます。
・会社の社員寮に持ち込めるサイズ
・1000Mと切り替えて聴いてみたくなるキャラクター
・気軽に持ち運んで使用できるタフネス
・試作アンプの音だしに使用するため故障時のメンテナンス性

サイズはできるだけ小さく、1000Mと異なるキャラクターを持ち取り替えて聴いてみたくなるものということで、10cmフルレンジユニットFOSTEXのFE103を選定しました。フルレンジユニットということで位相特性上、3Way方式の1000Mに比べて有利ですが、FOSTEXのユニットを1度は使って見たかった事が選定の大きな理由です。エンクロージャーは、このユニットのメーカー推奨標準容積を考慮して容積を7Lとしました。この容積はエンクロージャー内寸を15x26x19cmとして確保しています。気軽に持ち運んで使用できるタフネスとしては、15mm厚の合板を使用し、少々ぶつけても塗装が残るように3回の重ね塗りを行っています。手荒な取り扱いからスピーカーを保護するためにスピーカーガードも取り付けました。故障時のメンテナンス性としては、製作当時発売20年程度経過してもなお現行品だったFE103を選択しましたが、狙い通り製作からさらに30年以上経過した現在でもユニットの入手が可能です。当時、久々のスピーカー製作だったので、構想段階で期待が膨らんでいった事を思い出しました。

FOSTEX FE103

これを機会に、FE103についてネットで情報収集してみました。発売は1964年とのことなので、2016年時点で52年が経過しています。元々テープレコーダー用のモニタとして開発されたとのことで、振動系実効質量m0を小さくし理想動作を目指した設計が特徴です。2年前に発売50周年記念モデルとしてFE103-Solが発売されていますが、見た目、材質、特性も違ったものとなっています。FE103は発売後2回メジャーチェンジされていますが、ネットで確認できた情報を整理します。

FE103  1964年発売
    マイナーチェンジあり
    定価:1980円(1972年頃)
    定価:3300円(1992年頃)
FE103E 2005年発売
    コーン材質変更:ハルプ(木)から草(芭蕉類)の繊維に変更(ESコーン)
    コーン色がオフホワイトに変更
    センターキャップの形状変更
    布エッジ
    台湾製
    定価:4200円
FE103En2009年発売
    布エッジを新素材に変更
    特性変わる(Q0=0.02ダウン、fo=やや上昇)
    定価:5800円

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スピーカーの現在の状態

片方のコーン紙が外周から2cm程度変色しています(本記事キャッチ写真参照)が、音への影響は不明。特定の高音で高調波が聞き取れる。ということでまずは、最新のモデルFE103Enを購入して入れ替えてみて様子を見たいとおもいます。

次回は具体的なメンテナンスについて紹介します。

 

つづく(改修編1)