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バランス入力シングルパワーアンプ製作(製作編11)

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製作編11

気持ちを切り替えて改めて終段の単体動作確認を行います。また終段に所定の電流を流した状態で電源回路の確認も行い、残りの回路実装を進めます。

修正修理

0.47uF/450V仕様のパスコンをB1電源供給用のラグ端子部分に実装します。450V耐圧のフィルムコンデンサーのサイズは写真のとおりです。

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続いて、B1電源のパスコンを削除した電源基板を再度取り付けます。尚、先に交換した3.3kΩの抵抗は、手元に同サイズの物がなかったので、大型の物に変えています。

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実は、この後につまらないミスで、もう一度基板を取り外しましたが紹介は省略します。今回都合3回基板の取り外しを行いましたが、基板端子台を採用しておいて本当に良かったと思いました。

電源基板確認

改めて無負荷状態で電源回路各部の電圧を確認します。回路図上青の値が修理後の電圧です。全体的に数値が変わっていて、先に取った電圧で異常に気づけなかった事が悔やまれます。

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終段単体再動作確認

ようやく終段の単体動作確認のやり直しができます。EL34を4本ソケットに挿し、前回の反省からB1電源モニタするためにB1のチィップジャックへマルチメータのリード端子を挿します。念のためスピーカーターミナルにダミーロード(8Ωの抵抗)を接続しておきます。Ip調整用のボリュームをIpが最小となるようにセットして電源オンします。

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ヒーターが明るくなるにつれて、B1の電圧が無負荷時の電圧から下がり始めます。270V台まで下がり安定しました。Ipの調整用にマルチメーターのリード端子をIpモニタ用のチィップジャックへ挿し直します。半固定抵抗を調整してターゲットの読み値16.3Vに合わせます。電源を安定化させていないためか、調整値は16.15Vから16.3Vの間で動いています。4本とも調整をしましたが、調整後の値の変動およびボリュームの位置は概ね同じ状態となりました。負荷時の電源回路電圧を測定し、電源が狙いどおりの動作をしていることを確認しておきます。S1503の結果と比べて低めの電圧となっていますが、負荷電流の差が原因でしょうか。

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初段回路の実装

残すは初段回路の実装のみです。終段の真空管を挿したまま、ボンネットを被せて組立を続けます。始めに初段のプレート回路を実装します。必要な部品はカップリングコンデンサと初段の負荷抵抗です。カップリングコンデンサーはS1503と同じCrossCap 0.47uF/400V品です。終段の自己バイアス回路に使用したものよりも1回り小さな物で、初段管のソケットの両脇につけたLラグ端子へ実装します。負荷抵抗150KΩはソケットの端子へ直付けします。写真では、カソードへ定電流ダイオードも接続済みです。

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次に、初段入力回路をソケット手前に取り付けた6pの平ラグへ実装します。回路構成上S1503よりもゲインが6dB程度下がるはずなので、帰還回路中の出力から戻す帰還抵抗は実装場所だけ確保して、実装を保留します。最後にXLRパネルコネクタと初段の入力部を配線します。S1503と同様にベルデン#1503A2芯シールドケーブルを使用しました。このケーブルは細身で機内の取り回しがしやすく、外側の被覆を剥くとシールドラインがより線状態で現れます。この構造でもシールドがされる工夫がされています。価格もリーズナブルなので常用してます。

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これで帰還回路を除いて回路実装が完了しました。次回は全体の通電確認と、いよいよ音出しを行います。

 

つづく(製作編12)