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自作アンプで年末を聴く(番外編5)

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番外編5

昨年(2016年)に真空管アンプを2台、トランジスタアンプを1台つくりましたが、それらのアンプで年末恒例の番組を聴いてみました。

おさらい

本題に入る前に、昨年つくったアンプの概要を改めておさらいします。

EL34バランス入力プッシュプルアンプ(S1503)

完成は2016年3月です。私にとって初の真空管アンプで、今では私の真空管アンプ製作のバイブルとなっている「情熱の真空管アンプ」を1ヶ月間読み込み勉強して、手探りで設計製作したものです。差動2段構成のオーソドックな回路構成ですが、バランス出力をしている点が特徴です。リップルフィルター、定電流回路は全て半導体で構成したハイブリッドアンプです。純A級動作で約8Wを出力します。

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BTL構成バランス入力モノラルA級DCアンプ(S1604)

このアンプは、先につくった真空管アンプの音の響きが予想外に良かったことから、トランジスタアンプの実力を試すために、一念発起して学生時代からあたためてきた構想を設計に反映して製作したものです。純A級動作で8WをBTL出力させるため、電源電圧を低く抑えることができ、低価格の部品を選定することができました。このメリットを教授して、片チャンネル当たり電源の平滑コンデンサとして10,000uFを10本使用しています。最終段はパラレルプッシュプル構成としてスピーカーの駆動力を高めています。ケースは見栄えを重視して選定したため、パネルが厚く、リアパネルのみ自前の加工をあきらめて、メーカーの加工サービスを初めて利用しました。BTL構成のアンプのため、アンプ基板は同じものを4枚つくる必要があり、製作途中でめげそになりましたが、完成後には私がイメージしていたBTL構成のA級DCアンプの音を出すことができて、作り上げた甲斐がありました。

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EL34バランス入力パラレルシングルアンプ(S1605)

シングルアンプに拘る方の拘りの理由を探るために、最初に製作したプッシュプルアンプと可能な限り部品を共通にして設計製作しました。大物部品では出力トランスのみシングル用を選定しましたが、それ以外の部品はほぼ共通となりました。部品を合わせた結果、小出力でありながらパラレルシングルアンプ構成となっています。EL34のシングルアンプなんてとおもいつつ設計製作をしましたが、プッシュプルアンプとの音の違いが私なりに理解できたので、よかったと思っています。尚、このアンプが現時点で私の常用アンプとなっています。

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年末を聴くために

年末恒例の生放送はTV番組にいくつかあります。今は放送がデジタル化されたため、生放送のメリットはないかもしれませんが、1年のしめくくりということでトライしてみました。私は2台のBDレコーダー(ディーガ)をもっていて、それでTV放送を聴こうとおもいますが、どちらともHDMI端子以外にオーディオ出力がありませんでした。ネット検索したところ、アマゾンでHDMI信号からオーディオ信号を分離して、光デジタル出力を出すアダプタ(DAC02)を見つけました。値段も2,599円と高くはなかったため、購入して試してみることとしました。

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使い方は簡単で、ディスプレイモニタとBDレコーダーを接続しているHDMI信号の間にこのアダプタを挿入するだけです。アダプタから出力される光デジタル信号を現行システムのUSB DACへCDプレーヤーの代わりに接続します。従ってアナログ回路は常用のシステムとなんら変わりない状態となります。モニターは娘が自室で使っている19インチのTVを借りました。

地デジの音

気になりネットで調べてみました。音質そのものではありませんが、デコード後のアナログ音声の帯域幅を個人調査した結果を公開しているサイト(デジタルTV放送音声カットオフ周波数の調査2014年版)を見つけました。方法はTV音声の光デジタル出力をパソコンに入力して周波数解析した結果から各放送局の音声信号のカットオフ周波数を推定するというものです。NHKは総合とEテレともに20kHzとのことで、良好と判定されています。デジタルの音声ビットレートNHK総合が256kbps, Eテレが144kbpsで、フォーマットはAAC / 48kHzサンプリングとのことでした。それでは年末恒例の番組を聴いてみます。

地デジNHK紅白

音は思いの他良いです。まずは先日完成させたシングルアンプで再生します。(本記事キャッチ写真参照)普通のTVでの再生を考慮してか、低音が100Hz近辺でブーストされていて、1000Mとの組み合わせではバランスがとれなかったため、スピーカーをフルレンジに切り替えました。聴きやすくなりましたが、曲によっては低音がまだだぶつきます。次に6月に完成させたモノラルBTL A級DCアンプに切り替えました。気になった低音のだぶつきが幾分抑えられてバランスが良くなりました。続いて2月に完成させた真空管プッシュプルアンプに切り替えます。(写真参照)低音のだぶつきが抑えられたまま、音の響きが増してさらにいい感じになりました。

地デジEテレN響"第9"演奏会

この放送は生放送ではありませんが、年末恒例の放送なので聴いてみました。紅白とは一転して100Hz近辺のブーストがなくなったため、スピーカーを1000Mに切り替えました。紅白の流れからアンプは真空管プッシュプルアンプでスタートです。

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映像付きの状態で十分CDの音質に対抗できてます。バランスも良いです。続いてモノラルBTL構成A級DCアンプに切り替えます。低音高音のバランスがさらに良くなりましたが優等生的なな鳴りっぷりです。

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最後にパラレルシングルアンプです。いきいきとした演奏、暖かみのある響きは3機種の中で一番いい感じです。結局この状態で最後まで聴いてしまいました。

まとめ

どちらの放送も音は良かったですが、紅白は常用システムではバランスがとれない調整となっている点が残念でした。Eテレの第9は無料で楽しめるHiFiプログラムとしてはおすすめです。来年もEテレは自前のシステムで聴いてみたいとおもいます。

 

おわり(年末を聴く)