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バランス変換ボリューム2(製作編8)

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製作編8

アンプ基板の実装が完了したので、シャーシに実装して現行の電源と組み合わせて音を確認します。

オリジナルのバランス変換ボリューム

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写真のとおり基板は2枚構成で、大きな方が電源、小さな方がバランス変換アンプです。電源は左右完全独立で、基板上に非力な電源トランス(出力60mA)2個を搭載しています。電源の安定化は3端子レギュレータを使った簡単なものですが、今回はこの電源と組み合わせて音を確認します。バランス変換のためにチャンネル当たり3回路のアンプ(オペアンプ2個)を使用しています。写真は完成直後のもので信号線に通常の電線が使われていますが、この後ベルデンの2芯シールド線に変えています。

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写真のとおり、入力段のボルテージフォロワをMUSES8920、バランス変換をMUSES01で構成しています。この変則的なオペアンプの組み合わせは、MUSES01が高くて(@3500円)2個しか買えなかった為です。記事を書いていて思いだしましたが、今年(2017年)最初の製作記事「音楽への女神への挑戦」の改造で、MUSES01が2個余ったので、基板交換前にMUSES89202個を載せ替えて音を聴いてみるべきだったと後悔しています。

基板の搭載

シャーシへ基板実装を行いますが、その前に基板の比較をしておきます。写真のとおりオペアンプを使うと左右分が余裕をもって1枚の基板に実装できますが、ディスクリート化すると、まるまる2枚の基板が必要となります。

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初めに基板端子に接続された配線を外します。この当時は基板端子台を使用していなかったため、全てハンダ付けされています。次にアンプ基板を取り外し、固定用のスペーサー4本も外します。

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未実装の基板をシャーシに置いて、現物合わせでスペーサー取り付け位置に印をつけます。φ=3.2で合計8カ所穴をあけて、そこにスペーサーを取り付けます。取り付けたスペーサーに手前側の基板を取り付けようとしたところ、ボリューム駆動モーターギア部とアンプ初段の定電流源用のエミッタ抵抗とクリアランスが1ミリ程度しかないことに気づきました。正面パネルがリジッドに固定されていれば問題ないのですが、ボトムカバー、トップカバーそれぞれにねじ2本で固定されているため、トップカバーを外してしまうとフロントパネルは容易に傾き、接触してしまいます。スペーサーは元々使用していた15mmの物を流用していましたが、短いものに変えざる得ません。手持ちの在庫を確認したところ、幸い10mmのものがあったためこれを使用し、クリアランスを5mm以上確保することができました。

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電源線を含めて配線は、現行のものを流用しましたが。問題なく実装が完了しました。

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再調整

電源電圧が微妙に変わるため、シャーシ実装後に出力オフセットの再調整を行います。反転出力の出力オフセットは、ボルテージフォロワの出力オフセットの影響を受けるため、最初にボルテージフォロワを調整し、次に反転アンプの調整を行います。再調整結果は以下のとおりです。

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音の比較

改造の発端は、アンバランス出力のチューナーをよりよく再生するために製作着手しましたが、音の比較用のソースには不向きです。今回の比較には、USB DACのアンバランス出力を使い、ソースにはいつも聴いているCDを使用しました。アンプ基板の載せ替えの前に、普段聴いているCDをざっと聴きました。尚、今回の比較にはBTL方式A級DCパワーアンプを使いました。フルバランス時の音と比べた印象は以下のとおりです。

■オリジナルの音の印象
・低音は締まっている。
・重低音の量感が乏しい
・中域の弦楽器に音量感がある
・高域はきらきらしが感じで明るい音色

表現が悪いですが、高級なシステムコンポのようなまとまった明るい音色の印象です。続いて、製作完了したばかりのディスクリート基板に載せ替えて音を聴きます。今回はオリジナルの音と比べた印象です。

ディスクリートアンプの音の印象
・重低音まで素直に伸びている感じ
・アコスティックギターの中音の響きがいい
・明るい音色
・中高域に比べてやや低域が負けている感じ
・音量を上げてもうるさくならない

上記の結果の優劣は、音の好みの点で微妙な部分はありますが、電源をディスクリート化した後の低域、中高域のバランスの改善を期待して聴いてみたいとおもいます。改造の都合上、新電源+オリジナルアンプの組み合わせの音の評価はできませんが、今考えると先に電源を載せ替えた方がオペアンプvsディスクリートアンプの比較としては良かったと記事を書いていて思いました。その代わりに今回の手順では、電源回路の音への影響の確認ができます。

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写真は現時点のシャーシへの実装状態ですが、次回は電源回路の実装を進めます。

 

つづく(製作編9)