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マルチアンプ実験1(構想編)

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構想編

マルチアンプの効果を体感するために、所有するフルレンジスピーカー2組を使って実験を行います。

マルチアンプの構想

「ウーハーとアンプ間の配線からネットワーク素子を取り除きたい!」と漠然と思いつづけていました。気づくとステレオで5チャンネル分のアンプを所有し、計らずとも環境は整っていました。マルチアンプはシステムの汎用性を著しく損なうので、禁断の手法と思う反面、ウーハーとパワーアンプがダイレクトに接続される事のメリットを想像すると、1度は体験してみたいと考えていました。マルチアンプの経験が一切ないところから、いきなりシステム構築はハードルが高いので、小規模な実験を積み重ねて、その効果を体感して、課題をまとめてみたいとおもいます。

私がやってみたいマルチアンプ

ウーハー+小口径フルレンジの2wayスピーカーをチャンネルデバイダーを使って、ウーハーのみパワーアンプでダイレクトに駆動し、小口径フルレンジは通常のネットワークを使ってクロスさせてみたいと考えています。この方式の私が考えるメリットは以下のとおりです。

・一番効果が高いと考えるウーハーがマルチアンプ駆動される
・高価な低域用ネットワーク素子が不要
・チャンネルデバイダーがシンプルとなり、バランス対応しやすい

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ウーハーのマルチアンプ駆動

ネットワークによるマルチウェイの場合、-6dB/octや-12dB/octの減衰特性を得るためには、通常ウーハーと直列にコイルが入ります。カットオフ周波数とコイルの構造にもよりますが、例えばFOSTEXが販売する3.5mHの空芯コイルの場合、ネット情報によると直流抵抗値が0.6Ωとのことです。

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コアを入れるとコイルの巻き数を減らすことができますが、コアの質が音に影響を与えるとのことでした。一方、高価な超弩級パワーアンプには出力インピーダンスを低く抑えてダンピングファクター1000 /8Ω等唱っているものもあります。

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スピーカーシステムから見れば確かに低出力インピーダンスと言えますが、ウーハーユニットから見ると間にネットワーク素子が入るため、駆動側の実効インピーダンスが上がってしまいます。仮に上述のFOSTEXの3.5mHのコイルが入った場合、スピーカーシステムから見たダンピングファクター1000 /8Ωは、ウーハーからみると一気に約13 /8Ωまで低下してしまいます。

実効ダンピングファクター = 8 / (8/1000 + 0.6) = 13.2

ウーハーは他の帯域のユニットに比べ逆起電力の発生レベルが高いと考えられるため、実効的なダンピングファクターが上がることの効果は大きいと言えます。

実験準備

ウーハーのマルチアンプ駆動の効果を確認するために、比較元のスピーカーシステムを構築します。ウーハーの代わりに16cmフルレンジユニットを使ったスピーカーを、ツイターの代わりに10cmフルレンジユニットを使ったスピーカーで、ネットワークによる2wayスピーカーシステムを組んでみます。単なる実験なので、格安の2wayネットワークをネットで探して購入しました。クロスオーバー周波数は2KHzで、-12dB/octの減衰特性です。(本記事アイキャッチ写真参照)本当は、クロスオーバー周波数を1KHz以下に下げてファンダメンタルを10cmフルレンジで再生させたかったんですが、既製品の2wayネットワークに所望のクロスオーバー周波数のものが見つかりませんでした。

実験のねらい

組み上げたネットワーク式の2Wayスピーカーシステムの音を聴きます。その後ウーハーのみチャンネルデバイダーを使ってパワーアンプとユニット間のネットワークを削除してダイレクトに接続します。この切り替えによって音がどのように変化するかを確認してみたいと考えています。ポイントは下記の2点です。

1)ウーハーの駆動力(制動力)の変化による音への影響
2)ウーハーの逆起電力によるツイーターへの影響

使用するユニットおよび部品は間に合わせの物なので、再生される音の質というよりも構成を変えた時の音の変化に着目したいと考えています。

 

つづく(実験編1)