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マルチアンプ実験2(製作編1)

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製作編1

ウーハー駆動用のチャンネルデバイダーを製作します。

設計詳細

回路は前回の記事で紹介しましたが、改めてチャンネルデバイダ部のみを切り出して掲載します。図は片チャンネル(Hot/Cold)分です。前回の記事でも紹介したとおり、8連のボリュームはないため、今回の実験では4連を2個使いとしています。LowとHighのバランスを簡単に変えられますが、通常の使用時の使い勝手が悪いです。

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回路実装にあたり、基板の仕様を整理します。

・入力は3極の基板端子台とし、バランス受けする
・出力はスルー(High用)とLowの2系統を3極の端子台でバランス出しする
・LPF用のCRは基板上のポスト(2極x8個)にハンダ付けする
・+/-電源は3極の基板端子台で入力する
・片チャンネルを1枚の基板に実装する
オペアンプを使用し、交換できるようにソケットを基板実装する

部品レイアウト

LPF用のCRがオペアンプの両サイドへの配置となることからそのスペースを確保する為に基板の長手辺から信号を入力し、ボルテージフォロワ、LPFアクティブフィルタをとおり、反対の長手辺に並べて配置したLPF信号とスルー信号用の基板端子台から出力します。電源端子台脇にMUSEのケミコン(100uF/25V)を配置し、オペアンプ電源端子近くに473のフィルムコンデンサーを取り付けます。

フィルムコンデンサ

間に合わせの部品発注をしたので、LPF用のコンデンサーはポリエステルフィルムコンデンサー(5%品)を購入しました。測定の精度はさておき、使用するコンデンサーの容量測定を行いました。使用する測定ジグは、「DCパワーアンプメンテナンス」で電解コンデンサの劣化判定の参考として使用した簡易LCRメーターです。結果は以下のとおりです。

■簡易LCRメーター

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■測定結果

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予想よりも定格容量に近い値となっていました。

製作

最初にLPF用CRを取り付けるポストの位置決めをします。Hot/Coldに分けて後から見ても解りやすい配置とします。オペアンプとCR取り付け用ポストの配線が短くなるようにポストとICソケットの位置を決めます。2個のオペアンプが基板の中心となるように全体の配置を決めます。CR取り付け用のポストは、タイコエレクトロニクス製の基板コネクタ用ポストを流用しました。背面のガードのモールドを3mm程度切って部品のハンダ付けの作業性を改善しています。

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回路全体は写真のとおり、余裕を持った実装となっています。

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参考としてハンダ面も掲載しておきます。

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オペアンプは、オペアンプディスクリート化記事で余ったMUSES01を使用しました。アクティブフィルタ用には、オペアンプ自体の特性を欲張ったものの方が良いかもしれないので、同様にディスクリート化記事で余ったMUSES8920への交換も試してみたいと考えています。

動作確認

ユニバーサル電源で+/-12Vを供給し、出力オフセット電圧を確認します。特に問題がなかったので続いて周波数特性の測定を行います。入力を1Vppとしました。測定結果は以下のとおりです。なお、60KHz以上の結果はノイズを計っているようなものなのであまり当てにはなりません。

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Hot/Coldともに測定しましたが、同じ特性なので結果は1本のラインとなっています。設計上fc=2KHzとしましたが、結果を見ると-6dBとなっているようです。尚、写真は-6dBのポイント波形(f=2.005kHz)です。入出力の位相差は約90°でした。

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次回はもう片チャンネル分の実装と、音出しに向けてバラック組み立てを考えます。

 

つづく(製作編2)