チャンネルデバイダ製作(製作編3)

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製作編3

シャーシの加工が終わったので最後に残った電源基板を製作開始しますが・・・

基板について

私が最近製作した基板はメイン、電源を問わず秋月電子の片面紙エポキシユニバーサル基板Bタイプ(95 x 72mm)を使用しています。

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Picotec International社製で品質は安定しています。販売サイトによると、メーカーへ直接発注しているとのことで価格も良心的で1枚120円です。秋月電子が扱う多くの基板がこの会社製です。以前、別のサイトで注文した基板が高い上に品質も悪くそれ以来、基板は秋月で買っています。使う基板を統一すると、基板の載せ替えが簡単にできるメリットもあります。今回の電源基板もこれを使って製作します。

電源基板の製作

電源回路は、バランスボリューム、バランス変換ボリュームに実装したものと変わりません。部品の選定を最近組み立てたバランス変換ボリュームにあわせたため、実装はバランス変換ボリューム搭載基板と同様に行います。電源の入力側から組み立てていきます。整流用の電解コンデンサを取り付けたら、前回の製作と同じくハンダ面の作業がやりやすいように、部品面側の基板取り付け穴にスタッドを2本立てて支えにしました。

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続いてトランジスタのベースの基準電圧回路実装を行おうとしたところ、4.5mAの定電流ダイオードの購入が漏れていることに気づきました。過去に購入した余り物に在庫がないか確認したところ、袋に何の記載もない10本のダイオードが見つかりました。虫眼鏡で捺印を確認したところZ9C1とあり、調べたところ9.1Vのツェナーダイオードと判明しました。早々に袋にメモしました。残念。

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ここであきらめると約1日分の作業時間を無駄にしてしまいます。しばし考え強硬手段を取ることにしました。マルチアンプ化して出番がなくなっていたバランス変換ボリュームの電源基板を載せ替え、部品入手後に新たに組み立てた基板をバランス変換ボリュームへ戻すことにしました。

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最近忙しかったことと、製作実績のある回路の組立ということで、部品発注時に確認を怠った事が原因です。気持ちを切り替えて製作続行します。

電源基板の取り外し

バランス変換ボリュームは、チャンネルデバイダの部品配置の参考とするためにトップパネルを外して手元に置いてあります。電源基板への配線を全て外します。せっかくなので、アンプ基板への電源供給用の電線も流用することにしました。バランス変換ボリュームの基板は、今回の製作と異なりネジ止めされているので。4本のネジを取ると基板がはずれます。

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外す際に、必ず電源基板を組み上げて元通りに戻す事を自身に誓いました。

バラック解体

5月9日にチャンネルデバイダのバラック組立記事を公開したので、1ヶ月半以上バラック状態で運用してきました。

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最初はフルレンジ2発の実験環境で使用し、その後改造したNS-1000M環境でも使用しました。組立にはそこそこ時間がかかりましたが、解体は一瞬でした。ボリュームに配線されている2芯シールド線は流用を考えます。

組立

初めにばらしたフィルター基板2枚をシャーシに取り付けます。未実装基板でスタッドの位置調整をしたため気持ち良く取り付けることができました。

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基板の固定はナットです。ナット用のドライバが使えたので簡単に固定ができました。続いて電源基板を取り付けます。基板だけ取り付けて配線は後回しにします。

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次にボリュームと基板、パネルコネクタ間の信号の配線をします。できる限りバラックで使った電線を流用することにしましたが、2本のみ新規に切り出したものを使用しました。電線はバラックで使用したベルデンの2芯シールド線1503Aです。次にバランスボリュームから取り外した電源線をそれぞれのフィルター基板電源入力端子にのみ取り付けます。最後に電源基板の1次側と電源LEDの配線をして、電源基板の電源出力の配線接続のみ残した状態としました。

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これで一旦電源を入れて、電源の出力電圧を念のため確認をしておきます。ヒューズを入れてSWオンして出力電圧を測定します。2系統の電源ともに約+/-12Vで問題ありませんでした。電源を切り、放電を待ってから残った+/-12V出力の配線を行いました。これで全組立が完了です。

次回は通電確認と音出ししてこのシステムの使い勝手についても紹介したいとおもいます。

 

つづく(まとめ編)