製作編1
フィルタ回路基板の部品を準備して実装を開始します。
部品の調達
製作用の部品の調達は、全て通販で対応しています。送料はかかりますが買い物に行く時間とコスト、探す時間を考えると高くはありません。今回もいつもお世話になっている秋月電子で必要な部品を準備しました。ここは価格がリーズナブルで配送も安定しているため常用しています。MUSES製品は、ネット上の特設ページから秋月電子の対象製品へリンクが貼られていることもあり、安心して購入できます。今回のメインは、MUSES01を2個、MUSES03を4個ですが、MUSES03の在庫が2個と足りませんでした。仕方がないので2個だけ注文し、残り2個を他で探すことにしました。検索したところ、共立電子に在庫がある事がわかり無事調達する事ができました。写真は秋月電子と共立電子のMUSES03のパッケージです。
秋月電子のパッケージは個装で、データシート、丸ピンdipソケット、出力電流制限用抵抗が付属します。対して共立電子のパッケージは注文分2個のみが入ったそっけない物となっています。価格は秋月電子が、2,500円で共立電子が2,900円でした。価格も含めたサービスでは秋月電子が圧勝です。入手できない事を考えたら共立電子の在庫もありがたいとおもいました。尚、秋月電子のパッケージに付属するdipソケットは、無酸素銅リードフレームの強度不足を補う為にソケットに差して使用し、交換時もソケットごと交換をするためのものです。今まで購入したMUSES01にも付属されていましたが使った事がありませんでした。抜き差しを繰り返す中で必要性を痛感したので、今回から使用してみる事にしました。
実装開始
いつものとおり、安定した作業ができるように、部品面とハンダ面の両方にスタッドを取り付けます。今回部品単体で一番背の高いものは、在庫消化のために使用する電解コンデンサMUSE 100uF/50V品です。この高さを考慮して部品面側に取り付けたスタッドの種類を選びました。
続いて現行基板に合わせて、4角に3極の基板端子台を取り付けます。
次に、電源入力用の端子台の脇に電解コンデンサMUSE 100uF/50V品を2個取り付けます。
次は、大物部品の配置を決めるために、ソケット、パスコン、RC取り付け用のポストを基板において配置バランスを取ります。MUSES03+RCのフィルタ部は、配置を共通にして配線も共通にします。写真は少しづつ位置をずらして決定した大物部品の配置です。
決定した位置で、ソケット3個を仮ハンダします。これで全体の位置を確定できます。続いてGNDの配線をします。各端子台のGND端子間をループにならないように接続します。
GND配線とオペアンプの電源端子に相当するソケットの端子間にパスコンを取り付けます。
パスコンに使用したフィルムコンデンサは、SUNTAN TECHNOLOGY社製の0.47uF/100V品です。サイズも大きくなく1個30円と手頃なのでいつも使用しています。次に、フィルタのRC取り付け用のポストを取り付けます。ポストはタイコエレクトロニクス製の2極の基板コネクタを流用しています。いつものとおり、背面のモールドを少しカットしてRCのハンダ付けをやりやすくしています。
このポストだけは、いつもマルツオンラインで購入しています。同等仕様のものを秋月電子で探しましたが販売されていないため、やむおえずの購入です。価格は5個で140円で送料が486円です。コストを考えると同等仕様のものを秋月電子で取り扱って欲しいとおもます。最後に、フィルタ用のRCをポストにハンダ付けして完成です。
今回の実装では、できる限り被覆電線を使用せずに配線を行いました。
被覆電線の使用は、Hot-chとボルテージフォロワ入力間だけですみました。この実現のために、今回はジャンパ線を多用しています。
ジャンパ線多用による被覆電線の使用削減は、いい頭の体操になりますが、その分実装に時間がかかってしまいました。次回はトラブル多発の通電確認を紹介します。
つづく(製作編2)