準備編2
購入したハードウェアのインストールと測定用のソフトウェアの準備を行います。
Sound Blasterインストール
購入したサウンドブラスターには、簡単な取扱説明書が同梱されていて、そこには「接続するだけでも使用できますが、より便利に使用するには付属のドライバーをインストールしてください。」と記載されています。ドライバーはCD-ROMに収められていますが、私のPCには光ディスクドライブが付いていません。過去に仕事で光ディスクドライブ関わった身としては切ない状況です。家族にドライブを借りてインストールを開始します。借りたドライブはI-O DATAブランドのUSB給電のもので、正しく認識されているか確認するためにデバイスマネージャーを起動したところ、懐かしいドライブの型番が表示されました。前職で私の所属チームで初めてレーベルフラッシュ機能(CD盤面にピットで絵を描く機能)を立ち上げたモデルでした。需要が減った上に、ドライブがこんなに長持ちすれば事業として成り立たなくなるのは必然ですね。余談はさておき、インストールを開始します。
今回の用途で最低限必要となるソフトウェアがよくわからないので、フルインストールを選択しました。インストールが完了しましたが、何か変わるわけでもなく、正しくインストールが完了したのかわかりません。Sound Blaster本体正面のボリュームを回すと、PCの画面にボリュームのポップアップが表示されたので、一旦良しとします。
マイクロフォンの接続
次に、マイク本体とファントム電源のinput間を、ファントム電源付属のケーブルで接続します。ここでこの後の接続ができない事に気づきました。ファントム電源出力は3極のXLRコネクタで、サウンドブラスターは標準プラグ用のジャックとなっています。どうしたものか考えたところ、その昔、実家で買ったカラオケセットのマイクロフォンに付属したケーブルがXLR-標準プラグ変換ケーブルだった事を思いだし探してみました。
物は見つかりましたが、はたして使っていいものかわかりません。ネット検索をすると変換ケーブル販売サイトはたくさんヒットしましたが、ファントム電源出力と標準マイクジャックの変換に使ってもいいかの説明は見つかりませんでした。ネット上の説明が見つからないということは接続問題なしと解釈し、これも一旦使って良しという事として先に進めます。
周波数特性測定ソフトウェア
機材の発注前にあたりをつけていたものをダウンロードします。「efu's page」で公開されている「WaveSpectra」(フリーウェア)です。このソフトウェアの設定方法や使い方は「ハウツーIT」で詳しく説明されていました。周波数特性測定にはスィープ音源も必要ですが、今回は発振器を使わずに、同様に「efu's page」で公開されている「WaveGene」を使ってスィープ信号の音声データファイルを作成して使用する事にします。それではWaveSpectraの設定を行います。
■WaveSpectra
私がダウンロードした物はv1.51です。圧縮されているのでまずは解凍して適当なフォルダにコピーします。
先にインストールしたSound BlasterをPCに接続し、マイクをSound Blasterに接続して動作可能な状態とします。WeveSpectraはソフトウェアのインストールは不要で、解凍したファイルの中の「ws.exe」を実行するだけで動作します。起動するとHelpの参照方法を説明するダイアログがポップアップするので「OK」ボタンを押すとHelpが表示されるので閉じます。続いて「描画方法の自動設定」の画面がポップアップするので「スタート」ボタンを押して自動設定を実行します。
この時にSound Blaster等の音声入力機器のセットアップに問題があると「スタート」ボタンが押せないので再確認をします。実行が完了すると画面は以下の状態となります。
一旦、「描画方法の自動設定」画面を閉じて他の設定をします。設定はメイン画面の上右手のスパナマークのボタンを押します。
「設定」画面がポップアップします。
「再生/録音」tabを選択します。ここで「ドライバ」としてWASAPIを選択しました。これはハウツーITの推奨に従いました。「録音デバイス」としてSound Blasterを選択し、「フォーマット」は測定の上限周波数を40KHzとする為に96000s/sと24bitを選択し「設定」ボタンを押しました。
メイン画面上右手の「Hz dB」ボタンを押すと測定モードとなります。
画面下の「peak」ボタンを押して画面左寄り上の「●」(録音)ボタンを押すと測定がスタートします。「peak」ボタンを押すと、測定結果のピーク値が結果グラフ上に残ります。再度押すと、ピーク値の結果がクリアされてリアルタイムの表示のみとなります。「■」(停止)ボタンを押すと計測を終了します。が、全くマイクから音が拾えていません。測定システムのほぼ全てが初物なので原因の切り分けが必要です。簡単に原因の切り分けできないものでしょうか?次回は測定システムの動作確認、waveファイル生成を行います。
つづく(準備編3)