スピーカー周波数特性測定(準備編3)

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準備編3

周波数測定ソフトの動作確認を続けます。

WaveSpectra動作確認

前回、スペクトラムアナライザソフト「WaveSpectra」の動作確認を行いましたが、マイクからの信号がソフト側へ全く入力されませんでした。簡単にできる原因の切り分け方法を考えてみました。PCにミニジャック用のマイク入力が付いていることを思いだし、ここから信号入力をする事でソフト自体の動作確認をしてみる事にしました。しかしミニジャックのマイクがありません。仕方がないのでマイクの代わりにイヤフォンを使ってみることにしました。「設定」を起動し、「再生/録音」Tabから、「録音」のソースをPC内蔵マイク回路にに変更します。

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さっそく確認を行います。イヤフォンに向かってしゃべるたびにグラフが反応します。下記グラフは「peak」モードにして口笛でドミソド(のつもり)を吹いた時の結果です。後で調べてみましたが、ドは1046.5Hzなのでやや低めですが私の音感はそんなにずれていませんでした。

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測定ソフトは正しく動作している事が確認できました。ここでSound Blasterに、いくつかの入力がある事に思い至り、それらの切り替えをまったく考えていない事に気づきました。インストールされたアプリケーションを見ても入力切り替えを行うようなものは見あたりません。しばし考え、そういえばPCの内蔵回路への切り替えを行った方法と同様にできるのでは?と考え、設定画面の「録音」ソースの選択肢を確認してみました。最初の設定時には見落としていましたが、選択肢の中に「マイク(USB Sound Blaster HD)」を見つけました。これを選択すればソフトへの信号入力ができそうです。

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設定を切り替えて、先ほどの確認と同様に口笛を吹いたところ、正しく計測されていることが確認できました。心配していたファントム電源出力とSound Blasterマイク入力間の変換ケーブルも問題なかった事になります。

スイープ音源準備

続いて、スイープ信号の音声データを作成します。測定ソフトと同じ「efu's page」で公開されている「WaveGene」を使って作成します。私がダウンロードしたものはVer1.50です。実行前に一旦解凍します。

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このソフトも事前のソフトインストールが不要で、解凍ファイルの「WG.EXE」のダブルクリックのみで実行します。起動するとHelpファイルの参照方法を説明するダイアログがポップアップするので「OK」を押して閉じます。そうするとHelp画面がポップアップするのでこれも閉じます。下記がWaveGeneのメイン画面です。この画面で生成する音声データファイルの仕様を設定します。

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スピーカー測定に適した信号の仕様に関する見識がないので、「ハウツーIT」の紹介する設定を踏襲します。

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フォーマットは96000s/s, 24bit, 20Hz~40KHzを120秒でスイープさせます。スイープチェックボックス部を右クリックするとスイープのさせ方の設定のプルダウンメニューが表示されます。その周波数行にマウスを移動すると「Log」と「リニア」の選択肢が表示され、デフォルトの「Log」の選択を「リニア」に変更します。

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これで設定は完了です。あとは「waveファイルに出力」ボタンを押すとファイル保存画面がポップアップするので、保存フォルダへ移動し、ファイル名を設定して「保存」ボタンを押すと指定の音声データファイルが生成されます。生成したスイープ音声ファイルをWaveSpectraで再生してみました。図は再生時のスペクトルデータです。200Hz付近で若干のレベル低下がありますが40KHzまでほぼフラットな特性となっています。

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これで測定の準備がほぼ終わりました。次回は準備した環境を使ってスピーカーの周波数測定を行います。

 

つづく(測定編)