チャンネルデバイダーのVR制御(製作編10)

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製作編10

バッファ基板の残りの配線を行い完成させ、続けて中断したATT基板の実装を再開します。

バッファ基板配線

前回、バッファ基板の部品実装を行い、電源およびGNDの配線まで終わりました。残りは、入出力の配線のみです。各オペアンプは、同一信号のHotとColdを担当します。できれば電源やGNDラインと同様に被覆なしの単線による配線を行いたいと思いましたが、ジャンパを入力端子台から出力端子台方向へ配線するスペースがなく、仕方なく被覆ジャンパ線を使用する事としました。後で配線確認をやりやすくするために、Hotをオレンジ、Coldを白の被覆線としました。配線をクロスさせないように敷線すると、入出力の端子台の信号の配置が反対となりますが、配線をシンプルとする事を優先させました。端子台への配線時に注意が必要です。

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残りのチャンネルも同様に被覆ジャンパで入出力の配線を行いました。この程度の被覆ジャンパ線の量であればまだ許せる範囲で、後のメンテナンス時にも対応に問題はなさそうです。

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このまま通電確認を行いたかったですが、オペアンプの準備ができていないため、後回しとします。

ATT基板実装再開

ATT用の抵抗ですが、秋月電子の夏休み期間中に発注を行いましたが、休み明けの発送とはならず、その翌日発送となりました。この結果抵抗が届いたのは土曜の午後となりました。今回発注した抵抗は、560Ω、1.1kΩ、1.8kΩ、3kΩ、27kΩの5種類です。どれも普段は使わない抵抗値で、必要な減衰量を実現するために選択しました。

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このうち560Ωと1,8kΩはパッケージが異なる事から別のメーカー品と思われます。早速実装を再開します。前回までの状態を再掲載します。

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リレー用の12V電源の配線と、A-GND片チャンネル分まで終わった状態です。残りのチャンネルのA-GNDの配線を行います。

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続いて、信号ラインを引きます。左右チャンネルのHotとCold分なので合計4本です。2cリレーのSWセンターの端子を挟んで、HotとColdラインを敷線しました。配線が多いので、各ラインにタグを付けてみました。

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ここからが根気のいる作業となります。敷線した信号ラインとリレーのSWセンター端子間に、ATT用の所定の抵抗を接続していきます。ATT基板3枚のうちの2枚は、5mmのスタッドを使用予定なので、ハンダ面の実装部品高さを5mm以下に押さえて抵抗を接続する必要があります。まずは試しにRL5用の560Ωを実装しました。

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リレー端子の両隣の穴位置に信号ラインが配置されているため、慎重なハンダ作業が要求されます。残りの分圧用抵抗も同様に接続します。

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抵抗は写真のとおり接続されています。残り2枚の基板実装が終わるまで気力が続くか自信がありません。

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続いて、ミュート用のリレー配線を行います。抵抗の代わりに、ジャンパー線をリレーセンターSW端子と信号線間に接続します。単線をフォーミングしてハンダ付けします。

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次に倍率切り替え用リレーと信号ラインを接続します。ここでも単線をフォーミングして信号線とリレー端子間を接続しました。残りは、倍率切り替え用抵抗の実装と、入力端子台への接続および、制御回路の配線というところで力尽きてしましました。次回は、続きの配線を行いATT基板の実装を完了させます。

 

つづく(製作編11)