チャンネルデバイダーのVR制御(製作編16)

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製作編16

ATT基板の実動作確認が終わったのでATT基板の実装について一旦整理します。続けて、作りっぱなしになっていたバッファ基板の動作確認を行います。

動作確認時消費電流

今回の動作確認で、リレーが3個動作し、表示が点灯状態で最大消費電流となります。12V系は118mAでした。

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その内訳は、Arduino UNOとATT基板の電流で、ATT単体動作確認時に確認したリレー3個動作時の消費電流が71mAだったので、Arduino UNOが47mA消費している事になります。一方5V系の消費電流は、24mAでした。

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設計編13で、ATT基板の5V系消費電流は13mAと確認したので、表示基板は11mA消費している事になります。

消費電流再見積り

設計編1で、電源設計のために消費電流を見積もりましたが上記の確認結果を反映して、消費電流の再見積もりを行い、必要があれば電源設計にフィードバックしたいと思います。下記は、設計編1で見込んだ各ブロックの消費電流値で、矢印の後ろが動作確認後の見込み値です。

・リレー駆動用12V電源(225mA)→(215mA)

・aruduino UNO駆動用12V電源(約25mA)→(47mA)

・ロジックIC&7セグモジュール駆動用5V電源(約20mA)→(50mA)

・R-chバッファアンプ駆動用+/-12V電源(約60mA)

・L-chバッファアンプ駆動用+/-12V電源(約60mA)

下記が制御系用電源の回路図です。

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ロジック系電流が2倍強となっていますが、レギュレータへの放熱への影響は心配ないレベルです。ATT基板の動作確認はこれで一旦終了します。実装の都合からノイズの影響が一番気になる点ですが、確認は後回しとします。

バッファ基板動作確認

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作りっぱなしにしていた、バッファ基板の動作確認を行います。バランス6ch分の回路を実装したので、多くの端子台が取り付けられています。各端子仕様をまとめましたので、参考に掲載します。

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確認のステップは以下のとおりです。

1)GND接続確認

2)+/-12V電源接続確認

3)入出力接続確認

4)Opアンプ未実装&電源供給状態でICソケット端子電圧確認

5)Opアンプ実装通電状態で各端子電圧確認

6)信号入力状態動作確認

■GND接続確認

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電源GNDと入出力端子台のGND間以外で、確認できる箇所は、各ICソケットのオペアンプの入力端子です。入力抵抗として47kΩが実装されているので、47kΩ表示となります。確認の結果は特に問題ありませんでした。

■+/-12V電源接続確認

端子台の各電源端子と、ICソケットのオペアンプの電源端子間の接続確認です。正負電源間の確認時にテスタ表示が一瞬乱れてすぐに無限大表示となりましたが、これは電源とGND間に0.47uFのフィルムコンデンサを実装しているため、コンデンサのチャージによる影響と考えられます。その他、特に問題ありませんでした。

■+/-12V供給時端子電圧確認

オペアンプ未実装状態の最後の確認です。電源端子台から+/-12Vを供給してICソケットの各端子電圧を確認します。電源端子以外は、オペアンプの入力端子が0Vとなります。出力端子は回路が浮いているため、表示電圧がふらつきます。特に問題ありませんでした。

MUSES01実装

MUSES01秋月電子の価格は1個3,500円。今回6個必要なのでしめて21,000円。意を決して購入しました。

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写真は、個装されたパッケージ6個分です。秋月電子のパッケージには、端子保護のためのDIPソケットが同梱されているのでお得です。また、秋月電子の場合、商品総額が10,800円以上で送料無料となりますが、このような買い物以外、この条件になかなかヒットしませんが、高額な買い物時のせめてもの救いです。次回はオペアンプを実装して動作確認を行います。

 

つづく(製作編17)