チャンネルデバイダーのVR制御(製作編22)

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製作編22

全6チャンネル中の2チャンネル分の基板動作確認が終わったので、2チャンネル分でATTユニットを一旦組み立てます。

実装基板

ATTユニットは、最終的にATT基板3枚、バッファ基板1枚、マイコン基板1枚、電源基板1枚とトロイダルトランス2個を実装します。全部で大物8個です。今回は、ATT基板が1枚しか実装できていないので、その2枚を除く大物6個を実装します。選択したシャーシは、実装する基板に対して余裕がないため、隣どうしの基板の設置高さを変える事によって、基板をぎりぎりまで寄せて配置しても端子台への配線ができるような工夫を行う予定です。

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それでは、シャーシ加工に入ります。

スタッド取り付け

基板取り付け用のスタッドの位置だしを行います。実装済みの基板と、未実装基板を使って、現物合わせで穴開け位置を決めていきます。リアパネルのXLRコネクタと、実装済みの基板の干渉を確認して、基板位置を決め、その位置に未実装基板を置いて、基板の固定用の穴のセンター位置にマーキングします。

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その隣は、バッファー基板を配置します。ATT基板と同様にXLRコネクタとの干渉を確認して、配置位置を決めて、その位置に未実装基板に置き換えて固定用穴のセンター位置にマーキングします。

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同様にして、電源基板、マイコン基板、トロイダルトランスをシャーシに配置して、取り付け穴部分に全てマーキングしました。マーキングした位置にポンチで穴開け用に位置出しをしました。

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ボトムシャーシ単体にして、穴開けします。最初にφ2mmのドリルで穴を開け、仕上げにφ3.2mmで穴を広げました。

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穴開けした状態はバリが残り、スタッドが正しく取り付けられません。手間はかかりますが、バリ取りをします。バリ取り用の工具がないので、丸形状のヤスリで削りました。

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スタッドを取り付けて、基板を実装しますが、現物合わせの位置だしをしたにもかかわらず、基板固定用のネジが2本しか入りませんでした。

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1カ所は結構位置がずれてしまっています。

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以前は、基板の取り付け用の穴を削って無理矢理取り付けていましたが、基板が変わると同じ処置が必要となるため、最近はシャーシのスタッド取り付け用の穴を削って、スタッドを正しい位置に立てるようにしています。

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まだ少し位置はズレていますが、一旦スタッド4本を緩めて締め直した結果、なんとか4本のネジで基板が固定できるようになりました。2枚目の基板固定も同様な対応が必要でした。正面から右端の2枚の基板の固定ができるようになりました。

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リア側右から2枚目は、バッファ基板を設置しますが、スタッド位置の調整無しで取り付ける事ができました。

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その隣の電源基板取り付けも、スタッド位置の調整が必要でした。基板4枚中、修正が不要な基板はたった1枚でした。現物合わせの精度アップを別途考えたいとおもいます。残ったマイコン基板は、基板付属の樹脂製の台を使って固定する事にしました。M3ネジで固定しても基板と干渉しない固定用の穴が4点ありましたが、そのうち2点を使って台を固定します。

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樹脂台への基板の固定は、台のネジ穴にタップをきって固定しようとしましたが、樹脂へのタップがうまくいかず結局樹脂ネジとナットで固定する事にしました。

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固定強度的には十分ではありませんが、輸送を前提としていないため、このまま進めます。

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最後に、左端にトロイダルトランスを2個縦並びに固定します。トロイダルトランスの固定板の穴は、M4ネジを前提としているので、M3ネジで固定する場合は、位置が多少ずれていても調整できるので問題ありません。そのかわりM3のネジに平座金をいれて固定強度を高めています。

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これで大物部品の取り付け用の加工が終わりました。次回は基板を取り付けて配線を行います。

 

つづく(製作編23)