チャンネルデバイダーのVR制御(製作編32)

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製作編32

ATT基板2の残りの被覆電線を使った配線して、配線および基板単体動作確認を行います。

トランジスタアレイ入力配線

前回は、トランジスタアレイ出力とリレー操作コイル間の配線まで行いました。今回はそのトランジスタアレイへの入力配線を行います。最初は、倍率抵抗切り替えリレーとミュート切り替えリレーを制御しているTD62003APの入力の配線を行います。制御信号用の端子台3pinと4pinから紫の電線で接続しました。分圧抵抗切り替えリレーの制御はTD62308BPで行っていますが、その入力はHCT139AP出力と接続します。この部分も紫の電線を使用しました。

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次は、HCT139APの入力と残りのTD62308BPの入力の配線を行います。この部分も紫の電線を使用しました。

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被覆電線を使った配線の最後は、ATT基板1で後回しとして忘れそうになった、制御信号デージーチェーン用端子台への配線を行います。まずは、pin5のGND配線を行います。配線済みの被覆電線がじゃまになっるのでずらして配線しました。

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残りの4つの端子は、ATT基板1と同様に緑の被覆線を使用して配線します。配線元の端子台には、すでに配線済みの電線があるので、外れてしまわないように慎重にハンダ付けします。配線自体でハンダ付け端子を隠してしまうので、片側のハンダ付けを最初に行います。

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反対側は、近い側からハンダ付けを行って被覆を焦がさないようにしました。

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これでATT基板2の配線は全て完了しました。

ATT基板2配線確認

IC実装前に、配線の確認を行います。確認は2つのステップに分けて行います。ステップ1は、先に行った配線確認と同様に、電源端子台から+5Vと+12Vを供給して、ICソケットの各端子の電圧を確認します。4つのICの各端子の接続をまとめたものを再掲載します。

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先の確認では、GND, +5V, 不定の3種類でしたが、今回はそれに加えて+12Vが観測されます。+12Vが観測されるポイントは、リレーの操作コイルに接続されたトランジスタアレイの出力端子です。端から全ICソケットの全ての端子を確認していきます。

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全端子問題はありませんでした。確認のステップ2は、ICソケット間の配線です。電源供給をオフして、先に挙げた「ICの接続のまとめ」をみながら正しく接続されているかをテスタを使って確認します。この確認では、誤って隣の端子と接触している不具合が検出できません。仕方ないので、隣どおしのピンの導通確認を行いました。導通を確認した場合、故意に接続しているかを再確認します。確認の結果は特に問題ありませんでした。

ATT基板2単体動作確認

配線は特に問題なかったので、単体動作確認を行います。始めにICを装着します。足を曲げてしまわないように慎重に差し込みます。

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確認は、ユニバーサル電源から電源を供給して全制御入力に対する応答をテスタを使って確認します。確認は、アナログ入出力間の抵抗値および、アナログ出力とGND間の抵抗値です。制御入力は、ユニバーサル電源から対象の端子に5Vを直接供給して全制御入力状態を設定しました。

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地道な作業ですが、後段にトラブルを持ち越さない為に我慢して行います。ch1からch4の確認結果を一覧表にまとめました。

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全チャンネル問題ありませんでした。これでようやく8ch分の組立ができます。次回は、ATTユニットに搭載して動作確認を行います。

 

つづく(製作編33)