チャンネルデバイダーのVR制御(製作編34)

f:id:torusanada98:20181125181556j:plain

製作編34

ATT基板1の組み込みを完了させてATTユニット8ch分の動作確認を行います。

ATT基板1組み込み続き

初めにアナログ入力配線を行います。リアパネルのXLRパネルコネクタとATT基板入力端子台間の配線です。リアパネルを裏側にして置き、端子部を正面にして作業します。隣の配線済みのコネクタに合わせて、GND配線、Hot配線(赤)、Cold配線(黒)の順序でハンダします。

f:id:torusanada98:20181125181618j:plain

L/Rの2本分の配線を行いますが、ATT基板入力側の接続はリアパネルを正しい位置にしてから線長を決めるため、長めに切断して接続は後回しとします。次はATT基板出力とバッファアンプ基板の入力配線をします。端子台接続用に被覆を剥いた電線がばらけないように両端をハンダします。隣りあったATT基板はクリアランスがないため、段違い実装をしていますが、低い側の端子台接続の作業性は良いとは言えません。

f:id:torusanada98:20181125181658j:plain

それでもなんとか接続する事ができました。バッファ基板側も似た状況ですが、ATT基板2の配線が制御線の為、電線の取り回しの自由度が高く、比較的楽に接続できました。

f:id:torusanada98:20181125181745j:plain

シールド配線の最後は、バッファアンプ基板出力とリアパネルXLRパネルコネクタ間の配線です。パネルコネクタ側のハンダを行った後、一旦リアパネルを所定の位置に戻して、配線長を決めます。距離が短いため余裕を取りすぎると無理な取り回しになってしまいます。

f:id:torusanada98:20181125181824j:plain

この左右のチャンネル分の配線で終わりとおもいましたが、もう1点接続が残っていました。リアパネルを所定の位置へ戻したので、後回しとしたATT基板1の入力端子台の配線をします。やや配線長に余裕をもたせて接続したままリアパネルが倒せるようにしました。

f:id:torusanada98:20181125181904j:plain

電源配線

ATT基板は、ロジックIC用の5Vとリレー操作コイル用の12V電源を接続します。端子台は3極でGNDは共通としています。ロジック系の電源にあまりこだわりはないので、実装済みのATT基板2の電源端子台から供給します。+12V電源は平行線で普通に接続し、+5Vは、平行線から切り離した赤の被覆線を使用しました。

f:id:torusanada98:20181125181940j:plain

制御線配線

制御線の端子台はデージーチェーン接続用に各基板5極x2個実装しているので工夫なく接続が可能です。平行線2組みとGND配線用に電源配線で切り離した平行線の黒の被覆線を使用しました。後のトラブル防止の観点から、2組みの平行線を被覆の色を変えました。使用した被覆線赤/黒と白/白ですが、白/白平行線は片側電線の両端の被覆を黒く塗り、さらに誤配線を防止しています。

f:id:torusanada98:20181125182017j:plain

これで8ch分の全ての配線が終わりまた。

動作確認

まずは、上記で実装したch5~ch8の動作確認を行います。前回まで音出しの確認を行ったフルレンジ環境へ組み込みます。従って、確認時はch1~ch4はオープンとなっています。初めにATTユニット単体で電源オンします。デモ表示がスタートし、正常に起動しました。念のため、バッファアンプの出力オフセット電圧のみ確認します。4chともに問題ありませんでした。音だしのためにパワーアンプとソース側機器の電源をオンします。パワーアンプは前回紹介した環境のままなので、バランスEL34プッシュプルアンプとなっています。-36dBの減衰量を選択してCDを再生します。問題なく再生がスタートしました。ボタンを押して、減衰量の切り替えやミュート機能の確認を行いましたが問題ありませんでした。あれれ?でも全般的に音が大きい・・・。区切りは良くないですが、紙面割りの都合で今回はここまで。

 

つづく(製作編35)