チャンネルデバイダ製作2(製作編10)

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製作編10

フィルタ基板が完成したので、電源基板の実装を行います。

電源基板

+/-12Vを左右独立電源とするので、三端子レギュレータ4個を使って構成します。

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出力にはフィルムコンデンサのみで電解コンデンサを搭載していません。今まで三端子レギュレータに絞って特性評価をしていなかったので、完成後の動作確認にて特性評価をする予定です。その際に、出力に電解コンデンサを追加して比較評価をする予定で、結果によっては後付けの検討します。

電源基板実装

基板は私の標準基板(95 x 72mm)を使用します。搭載部品が少ないので余裕で実装できそうです。まずは実装部品をガードするために、四角にスタッドを取り付けます。

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次に実装する大物部品を準備して、入出力用の端子台の位置を決めます。出力用端子台は、基板の両端から同じ位置に取り付けました。入力用端子台は一方の出力端子台の位置の反対側に取り付けました。電源ランプ用端子台は、基板実装の向きを考慮して配線の取り回しを考慮して取り付けました。

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続いて、上で準備した平滑用の電解コンデンサを実装します。ニチコンのオーディオ用電解コンデンサKW 4,700uF/50V品です。リードが太く、電源用配線としては理想ですが配線がやりにくいです。

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実装した電解コンデンサと出力端子台間のGND配線をします。電解コンデンサのリードくらい太い電線で配線すべきですが、作業性を考慮して他で使用する単線で配線しました。このGND配線を基準に部品実装を進めます。

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次は、+12V用の三端子レギュレータを実装します。出力端子側を端子台の向きに合わせて、GND配線に平行に実装しました。

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出力に0.47uFのフィルムコンデンサのみを実装します。

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同様に他方のチャンネルも+12V用の三端子レギュレータを実装しました。実装をまねるだけなので効率が良いです。

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次は-12V用の三端子レギュレータを取り付けます。向きはプラス電源用と同じく、出力端子側を出力端子台の向きに取り付けます。

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プラス用と比べて入力とcommon端子位置が逆になっているため注意が必要です。

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続いてブリッジダイオードを実装して、平滑回路の配線を行います。ブリッジダイオードは、ショットキーバリヤダイオードを採用した2A品です。合わせて電解コンデンサと並列にフィルムコンデンサを実装します。

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次は、電源ランプ用の端子台配線と、他チャンネルのバランスを取るために同様の回路を実装します。先に掲載した回路図では抵抗のみですましていましたが、手元にLEDの余分があったのでバランス元の回路と同じに変更しました。

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続いて、三端子レギュレータの入力配線を行います。ジャンパ線を使って被覆電線を使わずに配線しました。

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これで実装が完了しました。

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通電確認

いつものように電源はユニバーサル電源から供給します。電圧は無負荷時の平滑回路電圧が同じとなるように+/-16.9Vを供給しました。

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各チャンネルの出力電圧は以下のとおりでした。

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若干の誤差はありますが、問題ありません。基板上のLEDも問題なく点灯しています。

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通電確認が完了したので、次回は動作確認を行います。

 

つづく(製作編11)