チャンネルデバイダ製作2(製作編14)

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製作編14

実装完了した安定化電源+12Vの通電確認と動作確認を行います。

通電確認

電力を扱う回路の通電確認はいつも緊張します。もう一度実装の目視確認を行います。特に問題なかったので、出力電圧調整用のボリュームをプリセットしました。基準電圧が9.1Vなので、GNDからの抵抗値を約3.8kΩ(=5x9.1/12)とします。ユニバーサル電源の過電流保護を100mAにセットして16.9Vを供給します。緊張しながら電源オンしましたが、過電流保護も働かず問題なさそうです。出力電圧調整用のボリュームも正常に機能しており、出力を12Vに調整しました。この時の各部の電圧は以下のとおりです。

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各部の電圧は設計値どおりとなっています。

動作確認

三端子レギュレータ版電源の動作確認と同様に等価出力インピーダンスの周波数特性の確認を行います。負荷条件は三端子レギュレータ版の測定と合わせて、平均電流を30mAで波高値を0-60mAに正弦波状に振ります。写真は10KHz時の応答波形です。

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変動レベルは押さえ込まれていて、良好な結果が期待できます。負荷電流の周波数を10Hzから100KHzまで振って等価出力インピーダンスの周波数特性をグラフ化しました。

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青のラインが今回測定した結果です。CDの再生帯域は、ほぼ0.1Ω以下の結果となっており、特性は良好です。+12Vの三端子レギュレータの結果と比較していますが、200Hzくらいから特性差が発生し、10KHz付近では、安定化電源の出力インピーダンスが1/10程度と差が拡大しています。次に実動作時に近い条件で確認を行います。+12Vの負荷には、オペアンプが7個接続されます。各オペアンプの電源端子に0.47uFのパスコンを接続しているため、負荷の容量の合計は、3.5uFとなります。手持ちに4.7uFのフィルムコンデンサがあったので、それを接続して同じ評価をしてみます。結果は以下のとおりです。

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40KHz以上の帯域で動作が不安定となり、等価出力インピーダンスが増大しています。低周波数域も微少発振の影響で、等価インピーダンスが2倍程度悪化しています。どうしたものかと思案していたところ、誤差アンプの位相補償コンデンサ470pFの実装を忘れている事に気がつきました。やれやれ。

カメラ修理その後

NEX-5Tの修理ですが、引き取りが2/19(火)でした。引き取り修理の場合の費用処理は、修理後の配達時の代引です。事前に配達日時と修理金額の連絡をいただける事になっていましたが、2/22(金)にいきなり届いてしまいました。

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後で気づきましたが、前日の夕方に見知らぬ番号の着信履歴が残っていましたが、これが連絡だったかもしれません。できれば合わせてメール連絡いただけると確実だとおもいました。修理はシャッターユニット交換で部品代が1,000円でした。

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本体は、湿気防止の為、真空パックされて返却されました。写真右の部品が交換されたシャッターユニットです。見た目には故障しているようには見えませんでした。その他費用は、技術料が15.000円、送料2,000円でした。今回の修理ですが、ネット上の手続きのみで、引き取りから配送まで正味3日でした。引き取りと配送時の対応ができれば、本当に手軽で便利だとおもいました。現行のαのボディー(α5100)が約45,000円なので、娘には10,000円渡して、合計30,000円でNEX-5Tが手に入りました。次回は誤差アンプに位相補償追加して再動作確認を行います。

 

つづく(製作編15)