製作編17
安定化電源ch2+12V回路実装から再開します。
ch2+12V安定化電源実装
ch2の実装は、ch1の実装と-12V回路の配線が一部異なりますが、基本同じなので飛ばしていきます。初めはドライバを放熱器に取り付けます。
次は電源ラインを配線します。全波整流回路とドライバのコレクタを接続します。
続いてch2の電源出力用端子台を取り付けます。位置は以前製作したものに合わせています。
次はGNDと電源出力配線です。ここも前回の基板の敷線に合わせています。
続いてオペアンプのソケットと出力電圧調整用のボリュームを実装します。
さらに基準電圧回路を実装します。ch1+12V回路実装を見ながらなので効率的です。
次はドライバのベース回路を実装します。
最後に誤差アンプの位相補償コンデンサを取り付けて完成です。
ch2+12V電源通電確認
オペアンプを装着して出力電圧調整用ボリュームを3.8KΩに調整して電源オンします。出力電圧調整も正常に働いています。出力電圧を12.0Vに調整して各部の電圧を確認しました。
誤差アンプの入力電圧がやや高いですが、設計値どおりの状態を確認できました。
ch2+12V電源動作確認
ch1と同様に等価出力インピーダンスを測定します。負荷条件は平均電流が30mAで、0-60mAに正弦波状に振っています。結果は以下のとおりです。
青のラインがch2の結果ですが、ch1と同等の特性でした。続いて容量負荷時の確認を行います。ch1と同様に0.1uFと1uF時の測定を行いました。
結果はch1と同様に0.1uF負荷時は観測周波数範囲ではほぼ特性に影響はなく、1uF負荷時は10KHz以上の帯域でやや特性が悪化しています。この結果もch1と変わりません。
ch2-12V回路実装
最初にも説明していますが、この回路用の放熱器は回路実装の都合により基板から数ミリはみ出しています。トランジスタ取り付けには全く影響ありません。
オペアンプ用のソケットとボリュームを実装し、続けて基準電圧回路を実装します。ここまではch1の実装と全く同じです。
次に出力の位相補償回路とドライバのベース回路を実装します。
部品実装位置はch1と変わりませんが、一部引き回しを変えています。実装エリアが他回路に比べて1穴分狭いため同じ実装ができない為です。最後に誤差アンプの位相補償用のコンデンサを取り付けてオペアンプを装着すれば完成です。
ch2-12V通電&動作確認
出力電圧調整用ボリュームを3.8KΩにプリセットして電源オンします。動作は問題ありません。出力を-12Vに調整して各部電圧を確認しました。
設計値どおりの電圧で問題ありません。続いて負荷時の等価出力インピーダンスを測定します。下記は容量負荷がない状態の特性です。
ch1と同等の特性です。最後に0.1uFと1uF容量負荷時の特性も確認します。
容量負荷時の特性もほぼch1-12V回路と同等でした。電源回路の実装はこれで完了です。無負荷状態の消費電流は写真のとおり47mAです。
プラス電源の電流はch1およびch2のプラス電源に供給されているため、1電源あたりの消費電流は約24mAとなります。電源自体の消費電流としては大きいですが、半分はオペアンプの負荷抵抗で消費されています。残りはオペアンプ自体と基準電圧回路、出力電圧調整用ボリュームで消費されています。
次回は残った電源ランプ回路実装と、今回の結果を反映してアクティブフィルタ基板の改造を行います。
つづく(製作編18)