チャンネルデバイダ製作2(製作編18)

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製作編18

電源基板で最後に残った電源ランプ回路の実装から再開します。

電源ランプ回路実装

下記が回路図ですが電源ランプの電流で、ch1とch2のバランスを崩さないように、全波整流の+/-出力から電力供給しています。

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電流制限抵抗と2極の端子台は以前製作したものと位置を合わせました。

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たいした回路ではありませんが、念のため通電確認を行いました。

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本題とは逸れますが、写真のLEDの発光は黄緑がかっていて見た目の色と異なっています。カメラのCCDの特性なのか使用されているフィルターの特性なのか気になりました。これで電源基板の実装は完了です。写真のとおり被覆線は2本ですみました。

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アクティブフィルター基板改造

アクティブフィルタ基板には7個のオペアンプが実装され、それぞれの電源端子に0.47uFのパスコンが実装されています。

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電源は左右独立なので、1つの電源回路あたり、0.47uF x7 = 3.29uFの容量負荷となっています。大は小を兼ねるとの考えからあまり考えず容量選択していましたが、電源回路の動作確認の中で、負荷の総容量を1uF以下に抑えるべき事を確認したため、パスコンの交換改造を行います。アクティブフィルタ基板のハンダ面は以下の写真のとおりです。

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具体的には、実装済みの0.47uFのパスコンを取り外し、代わりに同シリーズの0.1uFを取り付けます。

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この場合の1電源当たりの総容量は、0.7uFになります。パスコン交換には被覆ジャンパ線を一旦外す必要があります。それでは端から地道に交換していきます。電源供給用のジャンパー線を取り外し、他の回路へ影響を与えずに実装済みの0.47uFを取り外します。

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使用したフィルコンは高い部品ではないので使い回しは考えずに取り外しました。代わりに0.1uFのフィルムコンと取り付けて、元のとおりジャンパー線を接続しました。写真は+/-両電源用のパスコンの交換が終わったものです。改造部が若干フラックスで汚れていますが、許せる範囲ではないでしょうか?

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この作業を基板当たり14回繰り返します。取り付けに比べて数倍の時間がかかり、考えなしの容量選択を恨みました。なんとか14個のフィルムコンデンサーの交換を終えました。

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苦労の後が残るハンダ面は以下のとおりです。

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地道な作業は嫌いではありませんが、記事の進捗に影響を与えるのでのんびりやっていられません。続いてアクティブフィルター基板2の改造を行います。この基板も14個のフィルムコンを交換します。今回、0.1uFは20個しか購入していませんでしたが、幸い在庫が10個以上あったため、交換用部品の追加調達をせずに済みました。基板2の改造もなんとか完了しました。

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同様にハンダ面は以下のとおりです。

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作業の疲れや飽きにより、基板1よりも改造品質が下がっていないか心配です。

改造確認

改造内容を考慮して、通電電流の確認と出力オフセット電圧のみの確認を行います。ユニバーサル電源から+/-12Vを供給します。他はなにも接続しない状態で電源オンします。+/-12Vの供給電流は以下のとおりです。

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基板1/2のプラスマイナスともに60mAで特に問題ありませんでした。その状態でLow/Mid/Highそれぞれの出力オフセット電圧を確認します。

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各ポイントともに問題ありませんでした。2枚の基板ともに問題なく改造できている事が確認できました。次回はケースの組立を行います。

 

つづく(製作編19)