チャンネルデバイダ製作2(製作編19)

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製作編19

基板の製作が完了したので、ケースの加工と組立をスタートします。

ケースおさらい

従来の製作で使ってきたタカチのUSシリーズが昨年の9月で廃番となった為、新たなシリーズのケースを選定しました。アルミサッシケースOSシリーズです。フレーム部にスタッドが立てられない為、少し大きめのケースを選定しました。品番はOS88-32-33BSです。88はケースの高さ(mm)、32は幅(cm)、33は奥行き(cm)寸法を示しています。同一形状のケースとしてSLシリーズがありますが、OSシリーズがオールアルミ製に対して、SLシリーズはトップとボトムパネルにSPCCが採用されています。加工性を考慮してOSシリーズを選択しました。今回の製作では、リアパネルにXLRパネルコネクタを8個取り付けます。加工が大変なのでタカチのカスタム加工サービスを利用しました。

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タカチのカスタム加工サービスは、穴開け加工の場合、正規発注後実働5日発送を謳っています。1/18に見積を入手して発注しましたが、ケースの一部の部品が欠品のため、3月中旬納期との事で待っていました。見積はケース代込みで22,588円でした。ケースの定価が11,620円なので、加工費は10,968円となります。この加工費はDXFデータ割引1,000円が適用されています。発注時納期から吸上がり、3/1に届きました。

ケース部品

先日の記事で、加工済みのリアパネルに部品取り付け確認を行いましたが、それ以外の部品の確認を行います。これが全部品です。

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その中から小型の包みを取り出します。品番はSK-88で数量は2個となっています。

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包みを開けてみます。

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1パッケージ2個入りの金具で、合計4個入っています。パネル固定用の部品と思われますが、説明書等ないので現時点では特定できません。次は平板状の棒です。品番はSF-304-320Sで数量4となっています。

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包みを開けてみます。レール状の部品4個が入っていました。

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写真は2本分ですが、パネル板厚分の溝が付いているので、パネル固定用のレールと思われます。続いての部品はパネル部品です。品番はOS88-330Sで数量は2個です。

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包みを開けてみます。

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ブルーのシートが貼られたパネルが2枚入っていました。サイドパネルと思われます。残りは、トップおよびボトムパネルとフロントパネルおよびネジと脚です。

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ケース組立

初めに先日部品の取り付け確認を行ったリアパネルを完成させます。前回取り付けたXLRパネルコネクタは写真の状態です。

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いい感じの取り付けできています。残りのコネクタも取り付けます。信号入力用にメスを2個と出力用にオスを6個を取り付けました。

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続いてボトムパネルにレールが取り付けられそうだったので、つけてみました。

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組立時のキズ防止のため、パネルのボトム側にビニールシートを貼ってみました。

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次はサイドパネルに金具を取り付けます。方法は位置は手探りです。

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取り付け位置と向きを捜し当て、取り付ける事ができました。

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続いて、サイドパネルとボトムパネルを合体させようとしたところ、ボトムパネルに塞がれてサイドパネル金具の一部のネジ穴にアクセスできない事がわかりました。ボトムパネルに取り付けたレールを一旦取り外し、それをサイドパネルに取り付けたところ、フレームが完成しました。

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この状態でボトムパネルをはめ込むとボトムシャーシができあがりました。

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サイドと前後のフレームの状態は写真のとおりです。

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部品を取り付け済みのリアパネルを取り付けてみます。サイドパネルの金具とパネルコネクタのクリアランスがぎりぎりでしたが、取り付ける事ができました。

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完成した基板とトランスを並べてみました。

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フレーム構造を警戒してケース選択したため、余裕の配置となりました。1サイズ小さくしても良かったかも知れません。次回はケース板金の加工および組立を行います。

 

つづく(製作編20)