構築編1
システムを1000Mマルチアンプ駆動できるように組み替えます。
システムの組み替え
現状のシステムは1000Mのセミマルチアンプ駆動状態となっています。これをフルマルチアンプ化します。作業は、アンプの追加&入れ替えと、スピーカーの追加改造です。スピーカーの改造は、スコーカーとツィーターに入っているネットワークとアッテネータの削除です。
アンプ追加と入れ替え
初めにラック側の対応を行います。私のラックは、比較的堅牢なTV台を流用しています。上段TV台のはキャスターを外してTV台2個を積み上げていますが、今までは単純に積み上げていただけでした。この機会に固定をしたいとおもいます。ホームセンターで手頃な金具を購入しました。
この金具を使って4角を固定しました。
金具のネジ穴は4個ありますが、穴の位置が悪く上段側は1本のみの固定となりました。それでも必要な強度は確保できました。次は不要なユニットを片づけます。現状は一番下段に普段使っていないELSOUNDのBTLモノラルパワーアンプがあり、ハンドメイドの仕切を設置してその上にUSB DACを置いていました。
ここにEL34シングルアンプを入れる為に、仕切を取り外してユニットも取り出しました。上段ラック内も同様にハンドメイドの仕切を設置して、下段にCDプレーヤー、上段には使用していないバランスボリュームユニットと、リモコンユニットが置かれています。
下段のCDプレーヤーはそのままとして、上段のユニットを取り出し、代わりに先ほど取り出したUSB DACを設置しました。最上段はEL34ppパワーアンプなのでそのままとします。
今回のシステムで使用しないユニットは棚に保管しましたが、今後出番があるのでしょうか?
アンプの極性確認
今回のマルチアンプ駆動は、オリジナルのネットワーク接続時に合わせてすべて正相接続する予定です。アンプの極性は、製作時に確認を行っているはずですが、結果を残していなかった為に改めて確認をします。EIAJのテストCDを再生してパワーアンプの入出力の波形をオシロで観測します。
セミマルチ駆動システムとなっているので、Lowチャンネル用DCパワーアンプ測定には62HzをMid/Highチャンネル用はスルーとなっているので1KHzを使用しました。3つのアンプの確認結果は以下のとおりです。
3つのアンプともに問題はありませんでした。真空管アンプは、出力トランスの巻き線により極性が決まるので間違える可能性が高くなりますが、最初は真空管アンプも負帰還をかけていたため、その回路から極性判断した事を思い出しました。DCパワーアンプの出力波形にノイズが乗っていますが、念のためHot/Cold間の出力波形を確認しましたが問題がありませんでした。
ユニット間配線
アッテネータユニットにはリモコンがないため、ラック手前に設置したテーブルにチャンネルデバイダとアッテネータを設置します。
ラックに設置したユニットを含めてXLRケーブルで配線しました。1.5m~3.0mまでのケーブルを持っているので、適切な箇所へ接続変更しました。テーブルにおいたチャンネルデバイダとアッテネータユニットの配線はこのとおりです。
上段がアッテネータユニットで下段がチャンネルデバイダです。これだけXLRケーブルが集中すると壮観です。次回は最後に残ったスピーカーの改造と接続を行います。
つづく(構築編2)