真空管HPアンプの製作(製作編1)

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製作編1

シャーシ加工図の作成が完了したので、フロントパネルから加工を開始します。

フロントパネル加工準備

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ケースからボンネットとボトムカバーを取り外して、加工対象のシャーシ単品にします。

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過去に使用したケースよりも10mm薄いだけなのに、すごく薄く感じます。いつものとおり、加工図を印刷して外形に沿って切りとり、シャーシに貼り付けて加工の位置出しをします。MK-350のフロントパネルサイズはW350xH40の為、加工図はA4用紙には入りません。手直にA3対応プリンタがなかったので、A4用紙2枚に加工図を印刷して対応しました。

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加工図面を左用と右用の2種類準備しました。

■フロントパネル加工図左用

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■フロントパネル加工図右用

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それぞれを外形に沿って切り取ります。

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左用は左端に合わせ、右用は右端に合わせて貼り付けます。

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続いて、穴のセンターにポンチで印をつけようとした所、今まで使用したフランジをガードする為の当て木が幅が広くて使えません。急遽、幅35mmの当て木を作る事にしました。不要な端材を35mm幅でカットします。

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久しぶりに鋸を使いましたが、ほぼ全身運動なので疲れました。シャーシ加工の方が私の性に合っています。

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フロントパネル加工 カットした当て木をパネル内側に入れて作業テーブルにセットしました。これでやっと加工開始です。

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ポンチ後に加工図面を取り外すとこんな感じです。

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最初は、位置出し用に2mmのドリルで穴を開けます。

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続いてドリルの刃を3mmに取り替えて、穴を広げます。

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ボリュームの周り止め用の穴は、これで加工終了です。次に刃をステップドリルに切り替えます。ボリューム用の穴は8mmまで、他は6mmに穴を広げました。

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これで穴開けは完了です。

部品取り付け確認

まずはハンドルから取り付け確認を行います。お約束どおりそのままでは、ハンドルは入りませんでした。ヤスリで穴を広げる事で、ハンドルの取り付け確認ができました。

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いい感じで取り付けできました。写真では見えませんが、内側の固定用のナットがサイドパネルの溶接用のフランジに乗り上げていますが、気にしない事にします。トグルSW、電源ランプ、ヘッドフォンジャックはそれぞれ一穴なので、穴のサイズをヤスリで調整するだけで取り付け確認ができました。最後はボリュームの取り付け確認です。他の部品と同様に、穴径をヤスリで調整してセットしました。

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ボトムカバー取り付け用のフランジ間のクリアランスは約2mmです。ねらい通り接触せずに済みましたが、これでは配線ができません。仕方がないので、端子部のフランジをカットする事にします。まずはハンドニブラで一噛みしてから、ヤスリで必要なサイズに広げました。

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これでボリュームを取り付けた状態で配線ができます。続いてボリュームの軸が長いのでカットします。チャンネルデバイダボリューム加工時と同様に、軸の根本の取り付け用ネジのトップから8mmの位置でカットしました。

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これで必要な加工が全て完了です。加工部に全ての部品を取り付けてみました。

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いい感じにできあがりました。シャーシ厚が40mmと従来のケースよりも10mm薄いだけで緻密な印象のマスクとなりました。次回はリアパネルの加工を行います。

 

つづく(製作編2)