製作編11
終段の配線から再開します。
終段の配線
前回実装した基板のカソード、-5V、GNDの配線を行います。L-chは電源ターミナルが基板の脇にあるので5VとGNDの配線は容易です。
カソード配線は、終段の2つのカソードを接続して、その一方に配線しました。次は出力トランスの配線をします。プレート配線は近くにチップジャックがありターミナルとして流用しましたが、他端子の配線用にLラグ端子板を取り付けました。他の部品を取り付けた状態での穴開けなので慎重に行います。
続いてトランスの2次配線を行います。comと16Ω用電線を出力用に、8Ω電線をGNDに接続します。私が使用しているヘッドフォンのインピーダンスは45Ωと高いため、負荷抵抗を下げる為に、出力に47Ωの抵抗を並列に接続しています。
トランス2次巻き線の4Ω用の電線は使用しない為、端末キャップを被せて他の電線といっしょにインシュロックで結束しました。次はトランスの1次配線を行ったチップジャックと終段のプレートの配線を行います。真空管ソケットの橙と灰色の電線です。真空管ソケット端子配線が混んできたので運用中にショートしないように電線の被覆の剥きしろの長さに気を使いました。
続いて基板に実装したグリッドバイアス回路と終段のグリッド抵抗間の配線をします。あまり美しくありませんが、最短の配線をしました。写真の黄色と白の配線です。
もう一方のチャンネル(R-ch)も同様に配線します。R-chは電源用の端子板と離れているので、GNDと-5Vの配線の取り回しに気を使います。
出力トランス配線用のLラグ端子板は勘違いしてL-ch用に取り付けたものより1端子多いものを取り付けてしまいました。体勢に影響ないのでそのまま進めます。
ヘッドフォン出力配線
ヘッドフォン出力配線は、入力配線にも使用したベルデンの2芯ケーブルを使用しました。出力トランスの巻き線の極性はよくわからないので、com側をHotに、16Ω側をcoldに、8Ω端子をシールドに接続しました。動作確認時に極性チェックを行い、間違っていたら繋ぎ直す予定です。
次は4極のヘッドフォンジャック配線です。トランジスタヘッドフォンアンプ製作の際に、配線間違いをしたので、確実に配線を行いたいとおもいます。私の使用するパイオニアのバランスヘッドフォンケーブルを未配線のジャックに差して端子の確認を行います。以前に確認したヘッドフォンケーブルの仕様を再掲載します。
ヘッドフォン側(右)とアンプ側(左)の端子の並びが異なっていて、前回は思いこみで同じ並びと考えてしまい、間違った配線を行ってしまいました。確認結果を反映して配線を行いました。
尚、シールド電線は被覆を剥いた点でカットしています。これで全ての配線が完了しました。この状態で配線をインシュロックで束線します。
ヒータ配線の処置に迷いましたが、他の電線と一緒に束線してしまいました。
束線すると配線がだいぶすっきり見えます。束線完了後のシャーシ内部はこんな感じです。
次回は終段の通電から全体の通電確認および音だしを行います。
つづく(製作編12)