DCパワーアンプ電源改良(設計編4)

f:id:torusanada98:20190807113821j:plain

設計編4

電源トランスユニットのケースの加工図の作成が終わったので、アンプ本体のケースの設計を行います。

アンプケース

アンプのケースは縦型ヒートシンクケースHYシリーズです。現状のケースは運良く廃版になっていなかった為に、同じ物を選択して、フロントパネルとリアパネルを交換する予定です。型番はHY133-23-23SSです。パネルのみの販売もしているようですが、余った部品を捨てるよりも、ケースごと買い直して、余ったケースを別の製作で使う方針としました。

リアパネル加工図

取り付ける部品は以下のとおりです。

・XLRパネルコネクタオス3極1個(終段電源用)

・XLRパネルコネクタオス5極1個(電圧増幅段用)

・XLRパネルコネクタメス3極1個(信号入力用)

・スピーカーターミナル2個

現状のアンプのリアパネル加工図を修正して準備します。変更点は以下のとおりです。

・XLRパネルコネクタの加工寸法を変更(簡略化)

・ACインレットとヒューズホルダの代わりにXLRパネルコネクタの取り付け

・スピーカーターミナル穴加工の変更

修正した加工図は以下のとおりです。

f:id:torusanada98:20190807113839p:plain

向かって右側に縦並びのXLRパネルコネクタが電源用コネクタです。横並びとした方が配線の作業性が上がりますが妥協しました。現行のアンプに取り付けている取っ手は、部品入手後に現物あわせで穴加工をする予定です。パネルはアルマイト製で厚みは3mmです。手加工の限界を越えているため、今回もタカチ電機工業のカスタマイズサービスを使う事にします。作成した加工図をDXF変換して見積もり依頼をしました。日曜日に送付して、見積もりはマルツエレック様経由で火曜日に入手できました。見積もりの結果は、ケース込み2台分で34,120円です。ケース単価が11,620円なので、1台当たりの加工費は5,400円です。前回は、XLRパネルコネクタ加工形状を複雑にした為、加工費は7,660円でした。加工図面の簡略化により、加工費を約30%安くする事ができました。納期は実働8日との事で、お盆休みの影響を受けそうです。

フロントパネル加工図

取り付ける部品は、以下のとおりです。

・オルタネイトプッシュSW

・LED(ブラケットタイプ)

フロントパネルも、前回の加工図を修正して準備します。変更点はトグルSWをプッシュSWに変更するのみです。1カ所穴径をφ16に変更するのみです。修正加工図は以下のとおりです。

f:id:torusanada98:20190807113923p:plain

図面には、取っ手の穴加工も記載していますが、部品入手後に必要に応じて修正する予定です。

シャーシ加工図

下記は現行品のシャーシ加工図です。ここからトランス2個を外出しするので、基板2枚の配置の自由度があがります。終段用の基板を後ろに配置して、電圧増幅段用の電源基板を前に配置したいとおもいます。製作当時は、端子台を使用していない為、全ての基板配線はハンダ付けしています。これを機に、一部を端子台に変更してメンテナンス性を改善したいとおもいます。下記が現状の内部写真です。

f:id:torusanada98:20190807114021j:plain

トランスが大きく手が入りにくく作業性が悪かった為に配線がごちゃごちゃしています。トランス2個を外出しするので、配線用の空間が確保できるため、この機会に配線をやりなおす予定です。電圧増幅段用の電源基板は、私が標準で使用している基板よりも小さいですが、電源を作り直す際に標準基板に変えて共通化します。加工図は、製作時に基板現品を並べて配置検討をした上で、作成したいとおもいます。

 

つづく(製作編1)