DCパワーアンプ電源改良(製作編3)

f:id:torusanada98:20190815111806j:plain

製作編3

前回、ボトムシャーシの加工が終わったので、トランスの取り付けと配線を行います。

終段用電源トランス実装

終段用電源トランスの変更は、今回の音質改善の目玉の1つです。現行5A品に対して所用電圧仕様で東栄変成器ラインナップの定格電流Maxの20A品を選定しました。20Aの定格電流は、8Ωのスピーカーに対して、出力1KW以上の電流容量を持っています。価格は税抜きで8,820円x2と出費になりましたが、この際とことん拘りたいと考えました。宅配便で2個届きましたが、腰を痛めそうな重さです。

f:id:torusanada98:20190815111839j:plain

固定用のビス穴にネジを先に入れてその上からトランスを設置しました。

f:id:torusanada98:20190815111952j:plain

固定用のネジはφ4mmx4です。緩み防止のバネワッシャを入れて固定しました。

f:id:torusanada98:20190815112056j:plain

写真では、1次配線片側を行っています。コアがネジ止めされていますが、念のため増し締めしましたが、全てきっちり締まっていました。配線前に回路図を見直しました。サージキラーは、終段用電源トランスの1次側に変更しました。XLRコネクタは、1ピンが最初に接続されるとの事なので、1ピンをGND配線に変更しています。

f:id:torusanada98:20190815112200p:plain

修正回路図に従って、サージキラーを取り付けます。発生元に取り付けると効果が高いと考えられるので、終段用電源トランスの1次側端子へ直接取り付けました。

f:id:torusanada98:20190815112256j:plain

念のため、トランスとケースの外板とのクリアランス確認を行います。十分なクリアランスがあります。

f:id:torusanada98:20190815112354j:plain

初めに1次配線を行います。電線は少し細いですが、0.75sqを使用しました。

f:id:torusanada98:20190815112459j:plain

電圧増幅段用電源トランスは、アンプ本体の改造時に取り付けを行います。続いてトランスの2次側の配線を行います。

f:id:torusanada98:20190815112559j:plain

電線は1.25sqを選択しました。もっと太い電線を使用したかったですが、XLRパネルコネクタとの接続を考慮して我慢しました。

f:id:torusanada98:20190815112805j:plain

電源ランプ配線

センターの赤のネオン管は電圧増幅段用電源トランスの1次側に、両サイドの緑のネオン管は、左右それぞれの終段用電源トランスの1次側に接続します。

f:id:torusanada98:20190815112906j:plain

トランス1次側への配線は、ラグ端子板へ接続しました。これで電圧増幅段用電源トランス以外の配線は完了しました。この状態で一旦通電確認を行います。

通電確認

f:id:torusanada98:20190815113012j:plain

2Aのヒューズを装着して、まずはそのままの状態で電源オンしてみます。この状態では、トランスへの通電はされていません。

f:id:torusanada98:20190815113116j:plain

予想よりも暗い点灯です。続いて、ワニグチクリップでトランス2個に通電状態として電源オンしてみました。

f:id:torusanada98:20190815113233j:plain

あれれ?電源ランプが点きません。先ほど点灯した赤のネオン管も点きません。ヒューズを外してみたところ、切れていました。

f:id:torusanada98:20190815113339j:plain

2個のトランスの励磁突入電流で切れてしまったようです。容量の大きなヒューズを調達するまで確認は延期となりました。スーパービバホームで在庫を確認したところ、2A以上のものは、4A, 5A, 8A, 10Aが販売されていました。この電源の負荷となる2台のアンプの一次側の定格電流は2A以下なので安全上、できる限り小容量のものを使いたいため、全種類を購入しました。

f:id:torusanada98:20190815113447j:plain

2A品は、在庫を使いきってしまったため購入しました。まずは4A品をヒューズホルダにセットして確認してみます。緊張しながら電源オンしてみました。何事もなく電源ランプが点灯しました。

f:id:torusanada98:20190815113608j:plain

念のため、数回オンオフを繰り返しましたが問題ありません。現状、電圧増幅段用のトランスが未実装ですが、運用上終段のトランスは電源オン後に、1台づつ個別にオンさせるため、この状態の確認で問題ないと考えます。電源トランスユニット自体の製作は一旦ここまでとします。次回はアンプ本体に搭載する電圧増幅段用電源基板を製作します。

 

つづく(製作編4)