DCパワーアンプ電源改良(製作編12)

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製作編12

今回も予定を変更して、アンプ組立の前に電源トランスユニットとアンプ間を接続するXLRケーブルの組立を行います。

XLRケーブルコネクタ

組み立てるケーブルは、3極と5極のケーブルです。トランスが唸った際に電源トランスユニットを離して使う予定なので、ケーブルは長めに設定しました。実用時を想定して4.5mとしました。ケーブルコネクタはノイトレック製のものを購入済みです。

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写真は5極のオスコネクタです。ウィキペディアによるとノイトレックはXLRコネクタの最大手製造メーカーで、ノイトレックコネクタとも呼ばれるそうです。開発元のキャノンは、現在ITT社の傘下に入り、ITTとしてコネクタが販売されています。ノイトレックケーブルコネクタの仕様を確認してみます。3極、5極共に使用できるケーブルの外形は3.5mm~8.0mmとなっていました。また使用できる電線の太さは5極が1mmsq以下、3極が2.5mmsq以下です。アマゾンでキャプタイヤケーブルを探した所、上記の条件に合うものとして以下のものを発注しました。

・富士電線工業 3極 1.25mmsq、外形φ7.8mm

・富士電線工業 5極 0.50mmsq、外形φ7.1mm

5極用ケーブルを0.75mmsqに上げたいところですが、ケーブルの外形がφ8.0を越えてしまうため、あきらめました。アマゾンでは、送料込みの切り売りと、送料別の切り売りがあり、10m程度の購入になると、送料別の方が総じて安く買うことができました。

5極ケーブルコネクタ組立

組立に入る前に、ノイトレックのHPに掲載されていた、アッセンブリーマニュアルを確認します。

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指定の長さで被覆をむくだけです。それでは5極のオスコネクタから加工を開始します。パッケージを開けると、4つの部品が入っていました。

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最初にブッシングをケーブルに通します。

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続いてアッセンブリーマニュアルに従ってケーブルの被覆を剥きます。

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最初に電線を剥いてしまうと、ブッシングの挿入時に電線がばらけてしまうので、注意が必要です。続いて、インサートへ被覆を剥いた電線をハンダ付けします。ハンダ付けする電線の色と端子番号にはルールがあるのでそのルールに沿って接続しました。下記は、別メーカーの電線色の仕様の抜粋です。

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写真は上記仕様に従って端子にハンダ付けを行ったところです。

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続けてコネクタ内でケーブルを固定する為のチャックをケーブルに被せます。(写真左の黒いモールド部品)

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そこへハウジングを角度を合わせて被せます。

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最後に最初にケーブルの通しておいたブッシングをハウジングにねじ込みます。

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続いて5極メスコネクタの組立を行います。

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中に入っている部品が異なるだけで、組立の手順は変わりません。写真は電線をハンダ付けしたところです。

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オスの組立時のブッシングのねじ込みでで握力を使い果たしてしまったので、少しでも楽になるように輪ゴムを巻いてみました。

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気持ち楽になったようです。写真の通り組み上がりました。

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3極ケーブルコネクタ組立

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組立手順は5極と変わりません。使用する電線が3極に代わり、外形がさらに太くなるため、ブッシングのねじ込みに力が必要です。

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写真は電線の被覆を剥いたところです。同様に端子にハンダ付けします。

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案の定、5極のブッシングのねじ込みよりも力が必要で組立に苦労しました。3極ケーブルもなんとか組み上げて、トータルで5極コネクタケーブル2本と3極コネクタケーブル2本が完成しました。次回はアンプ本体の組立を行います。

 

つづく(製作編13)