DCパワーアンプ電源改良(製作編13)

f:id:torusanada98:20190911074558j:plain

製作編13

アンプ本体の組立および段階的に通電確認を行います。

リアパネル配線

製作編12にて、フロントパネル単体で配線(片側オープン)を行ったので同様にリアパネルの配線を行います。初めに入力信号の配線を行います。入力はバランスで、アンプ基板への配線はアンバランスとなります。電線は現行アンプのものを流用しました。2芯シールド線を2組使っています。Hot側の配線では、Cold配線をカットし、Cold側配線では、Hot配線をカットして使用しました。続いて、XLRパネルコネクタ配線を行います。3極側は終段用電源トランス2次配線となるので、1.25sq電線を、5極側はパネルコネクタの仕様から0.75sqの電線を使用しました。電線は少し長めにカットし、アンプ組立の配線時に必要な長さにカットします。

f:id:torusanada98:20190911073712j:plain

次に、フロントとリアとサイドパネル(ヒートシンク)2枚を組立ます。トップおよびボトムシャーシがない状態です。先に配線した5極のXLRパネルコネクタの4pinと5pinをフロントパネルのプッシュSWと接続します。この状態で一旦通電確認を行いました。アンプユニットと電源トランスユニット間を5極のXLRケーブルのみ接続して電源オンします。まずは、電源トランスユニットの赤の電源ランプの点灯を確認しました。さらにアンプユニットのプッシュSWをオンすると、電源トランスユニットの緑の電源ランプが点灯し、仕様どおりの動作の確認ができました。

f:id:torusanada98:20190911073747j:plain

電圧増幅段電源基板配線

再度電源トランスユニットを切り離して、アンプユニットの組立に戻ります。ボトムシャーシの取り付け前に、入力信号電線をアンプ基板と接続します。アンプ基板の入力は2極の端子台に交換済みです。

f:id:torusanada98:20190911073822j:plain

続いて、電圧増幅段電源基板の配線を行います。電源基板2枚が取り付けられたボトムシャーシをアンプユニットに固定します。リアパネルの5極のXLRパネルコネクタの1~3ピンと電圧増幅段用電源基板の入力用端子台を接続します。

f:id:torusanada98:20190911073853j:plain

次に赤の電源ランプと電圧増幅段用電源基板のLED用の端子台間を接続します。フロントパネル側の配線は完了しているので、基板端子台へ電線を接続します。

f:id:torusanada98:20190911073949j:plain

この状態で通電確認を行います。確認項目は電圧増幅段用電源の出力電圧の確認と、赤の電源ランプの点灯です。改めて、電源トランスユニットと5極のXLRケーブルで接続して電源オンしました。初めに電圧増幅段用電源基板の出力電圧を確認しました。約+/-13.5Vの出力の確認ができ、問題ありません。あれれ、出力電圧は問題ないにもかかわらず、アンプユニットフロントパネルの赤の電源ランプが点灯しません。もしやと思いつつ、未配線のもう1枚のフロントパネルを確認したところ、LEDへの配線が+/-逆となっていました。カットしたユニバーサル基板を使ってショート防止の配線を行った際に、基板でLEDの極性表示が隠れてしまったので、記憶で配線したことを思い出し、ちょっとへこみました。気を取り直して、基板端子台側の接続を入れ替えて再度確認したところ、無事点灯確認ができました。LEDはダイオードなので逆バイアスでも電流が流れず、仮に流れたとしても電流制限抵抗で破壊まで至らなかったようです。ステップ毎の確認は大事と改めて思いました。

終段電源基板配線

ここで、通電確認にはあまり影響しないアンプの出力の配線を行いました。接続先はリアパネルのスピーカーターミナルです。続いて終段電源の配線を行います。初めにリアパネルの3極のXLRパネルコネクタと、終段電源基板の接続を行います。

f:id:torusanada98:20190911074024j:plain

続いて、フロントパネルの自照式プッシュSWのランプ配線を行います。接続先は終段電源基板のLED用端子台です。

f:id:torusanada98:20190911074112j:plain

この状態で改めて通電確認を行います。電源トランスユニットと3極および5極のXLRケーブルで接続を行い電源オンします。まずは電源トランスユニットおよびアンプユニットの赤のランプの点灯を確認しました。さらにアンプユニットのプッシュSWをオンします。アンプユニットの自照式SWの青のランプと、電源トランスユニットの緑のランプの点灯を確認しました。

f:id:torusanada98:20190911073650j:plain

f:id:torusanada98:20190911074151j:plain

トラブルはあったものの、ここまでの通電確認は順調です。次回はアンプ基板の配線と通電確認を行います。

 

つづく(製作編14)