EL34ppパワーアンプ製作2(製作編10)

f:id:torusanada98:20191210072409j:plain

製作編10

ヒーター点火確認が終わったので、電源基板の実装を行います。

電源基板端子台配置

1号機の電源基板の配線接続は、基板ポストを使用し、ポストの端子に電線を直接ハンダ付けしていました。メンテナンス性が悪く、接続の信頼性も劣ります。

f:id:torusanada98:20191210072432j:plain

今回は、その後に採用した基板端子台を使用します。部品の実装面積は基板ポストに比べて1.5倍以上占有するため、最初に配置を決めます。回路図を眺めつつ、基板端子台を基板上に並べてみました。端子台は並べ終わったものの、電源回路が残ったスペースで実装できるか不安です。

f:id:torusanada98:20191210072511p:plain

f:id:torusanada98:20191210072546j:plain

写真下側左寄りの端子台は、電源トランス接続用です。写真右下の端子台が電源出力用です。基板右の3極の端子台がリップルフィルタトランジスタ接続用です。写真上の2極の端子台は、電源ランプ接続用です。基板上に端子台を配置した状態で、シャーシ上のスタッドへ基板を取り付けてみました。

f:id:torusanada98:20191210072622j:plain

リアパネルに実装したACインレットとヒューズホルダとのクリアランスが気になりましたが大きな問題はありませんでした。

基板実装

真空管アンプでは、トランジスタアンプ程の大電流は流れませんが、GND配線は基準なのでいつものとおり、ポリウレタン線で最初に配線しました。

f:id:torusanada98:20191210072710j:plain

続いてB電源の部品実装と配線を行います。写真右の端子台は、全波整流用の電解コンデンサ接続用です。その脇の抵抗は、リップルフィルタ用基準電圧生成用の分圧抵抗です。写真左の3極の端子台はリップルフィルタ用のトランジスタ接続用です。その脇にダーリントン接続されるトランジスタを配置しました。

f:id:torusanada98:20191210072748j:plain

次にB電源出力部のフィルムコンデンサと、ダミー負荷抵抗100KΩをB電源出力用基板端子台脇に実装しました。

f:id:torusanada98:20191210072827j:plain

続いて、初段用電源出力部のフィルタ用抵抗を初段電源出力端子台脇に実装しました。さらにC電源(-5V)生成用の倍電圧整流回路の電解コンデンサを2個実装しました。電解コンデンサニチコンオーディオ用MUSEです。

f:id:torusanada98:20191210072905j:plain

ここでC電源出力用端子台の実装忘れに気づきました。基板の端に端子台実装スペースは残っていません。初めによく考えて端子台配置を検討しておけば、3極の端子台を多用して、端子台の実装数を減らす事もできたのに、と後の祭りです。仕方がないので、ヒューズホルダとのクリアランスを考慮して、基板内側にC電源出力用端子台を実装する事にしました。合わせて追加実装した端子台脇に三端子レギュレーターを取り付けました。

f:id:torusanada98:20191210072946j:plain

この状態で、シャーシへ実装して部品間のクリアランス確認をしました。追加した端子台とヒューズホルダが基板装着時に干渉して、取り付けがやりにくいですが、実装してしまえば、それなりのクリアランスが確保できています。

f:id:torusanada98:20191210073028j:plain

基板のハンダ面はこんな感じです。

f:id:torusanada98:20191210073127j:plain

B電源用全波整流回路ダイオードは、電源トランスの端子に直接実装しました。ダイオードのリードには、ショート防止の為に、電線の被覆をチューブとして被せています。

f:id:torusanada98:20191210073201j:plain

きりがいいので、今回はここまでとして、次回はトランスと電源基板を接続して電源回路の通電確認を行います。

 

つづく(製作編11)