2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

BTL_A級DCパワーアンプ製作編5

製作編5 前回、アンプの通電確認を完了したので、次はトランス、基板のケースへの実装を紹介します。 フロントパネル はじめにトランス、基板の配置を決めますが、各部品と外装部品のクリアランス確認用にフロントパネルを組立ます。取り付ける部品は、トグ…

BTL_A級DCパワーアンプ製作編4

製作編4 前回NFBループに関する指摘を受け、部品配置を見直す方針としました。その具体的な対応結果および、基板通電確認について紹介します。その前に、真空管アンプ製作時に波形確認用として購入したポケットオシロを紹介します。 ポケットオシロDS203 こ…

BTL_A級DCパワーアンプ製作編3

製作編3 今回は、基板組立と放熱器へのトランジスタ取り付けについて紹介します 電圧増幅段用電源基板 回路のボリュームを考慮して、基板サイズを72 x 47mmとしました。要求電流が26mAと小さいことから、全波整流後のリップルも小さく押さえらるため、動作…

BTL_A級DCパワーアンプ製作編2

製作編2 今回は、ケースと放熱器について紹介します。 ケースの選定 A級アンプはアイドル時の発熱が最大となります。発熱量に見合った放熱器を選定して機外に放熱させる事は、アンプの寿命にとって大変重要です。ケースの選定では、必要なサイズの放熱器を…

BTL_A級DCパワーアンプ製作編1

製作編1 製作前に、トランジスタの選別を行いました。今回はその選別について紹介します。 トランジスタの選別 実際に使用するコレクタ電流に近い電流を流して、hfeとVbeの測定を行います。測定用にジグを作成したのでまずは紹介します。NPN用とPNP用で回路…

BTL_A級DCパワーアンプ設計編2

設計編2 本アンプの電源の設計方針から具体的な設計までを紹介します。 電源設計方針 構想編でも触れたとおり、A級BTL方式はホットchとコールドchの電源電流の和は一定となり、信号電流に依存しません。すなわち、音が電源回路の影響を受けにくいと考えられ…

BTL_A級DCパワーアンプ設計編1

回路 構想編で宣言したとおり、初段はFETの差動2段構成で、終段はコンプリメンタリパラレル構成でいきます。初段は、FETのVdsを押さえるためにカスコード接続とします。今回は小出力のBTL構成のため、電源電圧を低く押さえる事ができ、カスコード接続の効果…

BTL_A級DCパワーアンプ構想編

BTL方式のアンプ 学生時代のオーディオ仲間が当時YAMAHAのB-6を2台使用したBTL方式のシステムを構築していました。このシステムの再生する低音の瞬発力に魅了されたのが私のBTL方式との出会いです。B-6は小さなピラミッド型の筐体で200W+200Wを出力しますが…

バランス方式ボリューム製作(製作編)

製作編 前回の記事で設計完了したバランス方式ボリュームを製作します。その音の印象およびリモコン化についても紹介します。 部品の選定 ケースはタカチのUS-260LHを使用します。特段デザインが良いわけではありませんが、前に作ったアンバランスバランス変…

バランス方式ボリューム製作(設計編)

製作の経緯 本題の前に、私の現状のシステムを簡単に紹介します。スピーカーはヤマハのNS-1000Mです。学生時代に塾の講師のバイト代で購入したもので、購入してからすでに30年以上経過していますが未だ健在です。ひとえにウーハーの布製エッジの賜です。1000…

真空管アンプの製作(EL34pp)まとめ編

まとめ 完成したアンプの音を聴いた印象と部品に関するまとめをします。 A級EL34プッシュプルアンプ 電源を入り切りする際のノイズは一切ありません。真空管アンプなのであたりまえですか。また入力ゼロの時のハムやノイズもスピーカーに耳を近づけても聴き…

真空管アンプの製作(EL34pp)製作編2

製作編2 前回シャーシが完成したんで、配線・調整を行っていきます。 電源・ヒーター結線 配線には、0.65mmの単線を使用しました。諸先輩方の作品をネットで見ると、90°直角配線が凄く綺麗に見えます。トランジスタアンプでは単線は使ったことがありません…

真空管アンプの製作(EL34pp)製作編1

製作編1 前回までで回路設計が完了したので、製作にとりかかります。部品選定、加工図面作成、部品実装、配線、調整を行っていきます。まずはシャーシから。 シャーシの決定 シャーシ上に実装する大物部品をリストアップします。・出力トランス RX-40-5 x2 …