2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

無帰還広帯域真空管アンプ(製作編1)

製作編1 設計がようやく終わったので製作に取りかかります。 準備 注文した部品が続々と届きました。積み上げたらこんな感じになりました。 一番下の大きな箱はケースです。上のレターパックは海神無線から購入したフィルムコンデンサーです。中身を一通り…

無帰還広帯域真空管アンプ(設計編5)

設計編5 出力トランスを元に戻し、設計を完了させて製作の準備を行います。 出力トランス再変更 前回の記事でハム性能を考慮して出力トランスを当初考えていた春日無線のKA-5-54Pに戻しました。それに伴い、トランスケースすも東栄変成器のトランスケースS…

無帰還広帯域真空管アンプ(設計編4)

設計編4 前回の記事で決めた方針に従って加工図を作成して部品発注を進めます。 出力トランス配置変更 まずはトランスケースの寸法を再確認します。 取り付け穴4点は、正方形の頂点配置となっているため、最悪後で向きを変える事ができます。選定しなおし…

無帰還広帯域真空管アンプ(設計編3)

設計編3 選定した部品情報を元にケースの加工図を作成します。 フロントパネル加工図 現行機の加工図(下記)を元に修正を行います。 変更点は電源スイッチと電源ランプです。電源スイッチはパドルスイッチから前回の記事で選定した波動スイッチに変更しま…

無帰還広帯域真空管アンプ(設計編2)

設計編2 回路設計が終わったので部品の選定を行い加工図の作成準備をします。 準備 ケースは、現行のHigh-ch用アンプと同じリードのMK-380を使用します。 現行機のケース選定当時、真空管ヘッドフォンアンプと同じサイズの(現行機よりも1サイズ小さいMK-3…

無帰還広帯域真空管アンプ(設計編1)

設計編1 設計構想がまとまったので、実際に設計を進めていきます。 電源回路 前回選定したトランスとチョークトランスを使って電源回路を設計します。電源回路の設計を進めるに当たり、暫定で描いたアンプの回路図を再掲載します。 初めに使用する真空管の…

無帰還広帯域真空管アンプ(構想編8)

構想編8 SRPP回路4も改善効果が大きくなかったので、引き続き改善検討を行います。 SPRR回路4 前回の検討を行ったSPRR回路4の周波数特性のシミュレーション結果を再掲載します。 上が初段で下がトータルの周波数特性のシミュレーション結果です。両図を…

無帰還広帯域真空管アンプ(構想編7)

構想編7 さらに回路を変更して広帯域化できないかを引き続き検討します。 SRPP3回路 前回の記事の検討で、終段のゲインを下げて終段入力部のミラー容量を下げました。その際に出力トランスの2次巻き線の接続変更を行いました。終段のゲインを下げましたが…

2020年末を聴く(番外編42)

番外編42 あけましておめでとうございます。恒例(今回で5回目)となりましたが自作アンプで高品質な年末の特別番組を聴いて、2020年を振り返ります。 2020年 昨年は新型コロナウィルスへの対応を続けた一年でした。1月末の春節の途中に、中国で海外渡航が…