バランス変換ボリューム2(構想編)

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構想編

アンバランス出力ソースの再生環境を改善したいと考えて構想します。

サルベージ

我が家にはロフトがありますが、魔窟と呼ばれるような物置となっています。普段はチョビと黒チョビ(どちらも耳の垂れてないスコティッシュホールド)の隠れ家となっているような場所です。(キャッチ写真は少し気分を変えて娘が撮ったチョビと黒チョビを掲載しています)そこには普段使わない、他人に言わせれればもう使わないものが雑然と積み上げられていますが、その中に昔使っていたオーディオ装置があることを思い出しました。どんな状態か気になり自室に引き上げてみました。

SONY K222ESJ

始めに引き上げてきたのは、SONYカセットデッキK222ESJです。

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その前に使っていたYAMAHAのK-1dが故障したため購入したものです。

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ネット上の情報によると発売は1993年で3ヘッドクローズドループデュアルキャプスタン、ダイレクトドライブ、クオーツロックとカセットデッキメカの集大成と言える仕様です。シリーズ最下位モデルということで定価65,000円とリーズナブルなお値段でした。購入時はすでに社会人となっておりオーディオの趣味から離れていたため、録りだめたソースの再生に使ったくらいで、たいして使った記憶がありません。肝心の動作は残念ながらしませんでした。開けてみたところお約束通りモードベルト起因の故障で、ベルトがコールタール状に溶けてモーター側のプーリーに張り付いていました。(写真中央)

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ネット上にはベルト起因の故障情報が溢れていて、有償修理する業者?の情報まで目に留まりました。どうしても聴きたいソースがあるわけでもなく、自前のメカ修理の自信がないので引き続き物置の肥やしとすることにしました。

SONY ST-S333ESX

次はSONYのステレオチューナーST-S333ESXで、前に使っていたパイオニア製のチューナー(TX-8800)が故障したため購入したものです。

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実はこのチューナーいつ買ったかの記憶がありませんが、すでにない相模原のオーディオユニオンで中古を購入したのかもしれません。発売は1986年でOptimaizer Technologyを複数段に搭載したとのことですが、名前から実動作が想像できません。凄いという事が伝わればいいものなのでしょうか?さすがにシンセサイザー式チューナーは可動部がないので動作は問題ありません。

S333ESXの音

私の家にはJCOMのCATVが入ってますが、それにはFM放送のサービスも含まれています。早々にチューナーをつないでみたところ、以下の7局が受信できました。

76.1MHz InterFM897
77.7MHz FMやまと
79.5MHz FM NACK5
80.0MHZ TOKYO FM
81.3MHz J-WAVE
82.5MHz NHK FM
84.7MHz FMヨコハマ

当然の事ながらこのチューナーには、バランス出力がないため、バランス変換ボリューム(S1501)と組み合わせて再生しています。音は30年前に発売になったチューナーとは思えないそこそこの再生ができています。

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局や番組によって音質が違いますが、全般的に低音が緩い印象です。原因がチューナーかバランス変換ボリュームかわかりませんが、先日バランスボリュームでオペアンプディスクリート化で良い結果がでたので、少しでもこのチューナーを良い音で鳴らしたいと思い、バランス変換ボリュームもディスクリート化の検討をすることにしました。

今回は余計な話題でスペースをとってしまいましたが、次回具体的な設計について紹介します。

 

つづく(設計編)