総集編1
今月(2017年4月)末でブログ開設10ヶ月となり、掲載記事も88となりました。自身の整理と次の製作の準備期間を取るために総集編という形で、2回で全記事を簡単に紹介します。
パワーアンプ製作記事
1.真空管アンプの製作(EL34pp)S1503
記事掲載開始:2016-06-24(6記事)
私の初めての真空管アンプ設計製作で、さらに初めてのブログによる公開と、初めてづくしでしたが、アンプは納得できる状態にまとまったと思います。バランス入力、バランス出力、初段に双三極管12AX7を使った差動アンプ構成、終段はEL34の三極管接続A級動作のプッシュプルとし、全段バランス構成としています。出力8W+8W(8Ω)です。当初は負帰還をかけていましたが、2017-02-13「パワーアンプの周波数特性」記事で無帰還に改造しています。差動アンプ用の定電流源と電源のリップルフィルタにバイポーラトランジスタを使用したハイブリッド構成で、コストを抑えて性能を高めることができたと考えています。
2.BTL_A級DCパワーアンプ S1604
記事掲載開始:2016-07-11(12記事)
学生時代から構想を暖めていた私自身のトランジスタアンプ集大成と言えるアンプです。トランジスタアンプ用の電源トランスが入手できずに汎用品を使ったことからトランスの唸りが課題です。入力はdual J-FET差動構成で、出力はコンプリメンタリトランジスタをパラレルでA級動作させてスピーカーの駆動力を高めています。 出力は8W/mono(8Ω)ですが終段の電源トランスに5A/mono、終段の電源平滑用コンデンサに100,000uF/monoと強力な電源を搭載しています。初めてシャーシメーカーの加工サービスを使ってリアパネルを製作しました。BTL構成という事もありウーハーの駆動力は私の所有するアンプの中で1番です。2017-02-07「パワーアンプの周波数特性」記事でf特の測定を行いましたが、良好な特性の確認ができました。
3.バランス入力シングルパワーアンプ製作 S1605
記事掲載開始:2016-10-14(19記事)
シングルアンプに拘りを持つ方が多い事を聞き、拘りの秘密を探るために設計製作を決めました。プッシュプルアンプとの比較を考慮し、使用部品をEL34ppアンプと極力合わせました。その結果終段はパラレルシングル構成となっています。出力は5.3W+5.3Wです。2017-02-17「パワーアンプの周波数特性」記事で、ナローな周波数特性となっていることを確認しましたが、3つのアンプの中で一番音楽性豊かに鳴ります。
アダプタ製作記事
1.バランス方式ボリューム製作 S1502
記事掲載開始:2016-07-07(2記事)
入力ソースとしてバランス出力を持つUSB DACを購入したため、急遽製作しました。アンプ部はオペアンプを使用し、電源は三端子レギュレーターを使った簡単なものです。このアダプタで拘った点は、JRCのオーディオ用高級オペアンプMUSES01の採用と、電源トランスにトロイダル型をを使った点です。設計編の記事の中で、私のシステムの機器について簡単に紹介しています。
2.音楽の女神への挑戦
記事掲載開始:2017-01-06(11記事)
これは上記のバランス方式ボリュームの改造記事です。オペアンプよりディスクリートアンプの方が音が良いと言われていますが、実際に製作して検証を行いました。併せて、電源回路もディスクリート化しています。製作の結果、ディスクリートアンプの音の良さを体感できました。タイトルの「音楽の女神への挑戦」はJRCのオペアンプMUSES01に挑むという事でつけました。構想編のアイキャッチ画像は、娘に音楽の女神として書き下ろしてもらったものです。
3.バランス変換ボリューム S1501
記事掲載開始:2016-08-13(2記事)
オーディオ趣味復帰後、最初に製作したものです。まずはリファレンス環境を整えるために市販のBTLパワーアンプを購入したため、バランス変換アダプタが必要となり製作しました。アンプ部にオペアンプを、電源は三端子レギュレーターを使用した簡単なものです。非力な電源トランスを使ったこともあり、間に合わせの仕様です。製作したすぐ後に、バランス出力を持つUSB DACを購入したことで、実使用期間は短かったです。
4.バランス変換ボリューム2
記事掲載開始:2017-02-21(15記事)
上記の間に合わせ仕様だったバランス変換ボリュームを、バランスボリュームと同様にディスクリート化しました。きっかけは、ロフトに眠るチューナーの音を良い状態で聴いてみたいとおもい、改造を決意しました。記事の途中で設計見直しのハプニングがありましたが、無事製作完了しました。構想編のアイキャッチ画像は、ロフトの主ということで娘が撮った我が家のスコティッシュホールドの写真です。この改造により、満足のできる状態となり、心おきなくアンバランス出力のソースを楽しめるようになりました。
以上が全88記事中の67記事の簡単な紹介でした。次回はスピーカー組立、メンテナンス、番外編と残りの21の記事を紹介します。
つづく(総集編2)