マルチアンプ実験3(製作編2)

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製作編2

1000M残り1本の改造およびネットワークの配線、チャンネルデバイダのセットアップを行い音出しの準備を完了させます。

1000M改造

前回の記事で紹介しきれなかった部分を改めて紹介します。各スピーカーユニットとターミナルの接続は、イモねじは使わずにハンダ付けします。念のためイモねじを外して、電線芯線をターミナルに差し込みハンダ付けします。配線長に余裕がないので作業性が悪いですが、根気でカバーしました。

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配線にストレスがかからないように補強板の位置を裏板の穴に合わせてターミナルパネルをはめ込みます。補強板のサイズを裏板の穴のサイズから1回りだけ小さくした為、補強板と穴の外形のクリアランスは大きくありません。補強板の取り付け位置がずれるとターミナルパネルがハマらなくなるので要注意です。前回の記事のターミナルパネル取り付け写真(前回記事のアイキャッチ写真)は、パネルをねじ止めしていませんでした。2本目は、ねじ止め後の写真を掲載します。

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ネットワークの配線

ツイーターとスコーカーはオリジナルのネットワークを使用します。取り外したネットワークの4スミの取り付け穴にスタッドを取り付けて脚としました。これでスピーカーの背面に付いていたオリジナルのスピーカーターミナルが使用できます。実際の運用は、このネットワークをスピーカーの上に置いて使用します。ツイーター出力と製作したパネル上のツイーター用のターミナル間を配線します。ネットワーク側はハンダ付けして、ターミナル側は購入したバナナプラグを取り付けて接続します。スコーカーの配線も同様に行います。残ったウーファー用出力には実験2で行ったとおり8Ωのダミー抵抗を接続しました。これでネットワークとスピーカー間の配線は完了です。(本記事アイキャッチ写真参照)スピーカーターミナル側は写真のとおりです。

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実験1で、A級BTL DCパワーアンプを壊してしまった時の教訓から、この段階でアンプ側から見たスピーカーターミナル間の抵抗値を念のため測定します。結果は以下のとおりです。

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ウーファー側の抵抗値が定格インピーダンスに比べて低いですが、どうやらウーファーの特性のようです。写真は取扱説明書に掲載されたインピーダンス特性グラフです。低域は20Hzまでしかありませんが、100Hz近辺のリアクタンス分が0となったポイントのインピーダンスが5.6Ωまで下がっていることからDCの抵抗値は測定結果のとおりと考えられます。他問題なかったので次に進めます。

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アンプの接続

実験2で行った時と同様にHigh側(ツイーターとスコーカー)をEL34ppアンプで駆動します。スピーカーケーブルは通常1000Mを鳴らす際に使っているものを使用しました。ウーファーも実験2と同様にELSOUNDのBTL DCパワーアンプで駆動します。ケーブルは今回購入したバナナプラグを使って新たに作成しました。

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今回の実験では、ウーファーの駆動に自作のA級BTL DCパワーアンプを使用したかったですが、いまだに修理ができていません。ここのところマルチアンプ実験対応だけで目一杯なので、ある程度目処をつけて修理の対応をしたいと思っています。

チャンネルデバイダーのセットアップ

前々回の記事で改造を行ったベッセルフィルター基板を、バラックセットアップ用の段ボールのベースへ取り付けます。この段ボールのベースは強度はありませんが、取り回しが楽になり安全性も高まります。チャンネルデバイター基板ということで入出力が多く、接続に手間がかかりました。基板1枚あたりバランス入力x1, バランス出力x2, +/-電源入力x1を端子台へ全て接続します。

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念のため、無信号状態で出力オセット電圧を確認しました。これで音だしのためのセットアップは完了です。

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次回は音を出しを行い、その音の印象を紹介します。

 

つづく(まとめ編)