スピーカー周波数特性測定(準備編1)

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準備編1

スピーカーの周波数特性測定に必要な機材を準備しましたので紹介します。

ハードウェア準備

■マイクロフォン選定

スピーカーから再生された音を拾うためのマイクロフォンが必ず必要となります。その条件は、測定帯域の周波数特性ができる限りフラットな事です。マイクロフォンの購入は中学生時代以来で、その時に買ったものはSONYの1ポイントステレオ方式のエレクトリックコンデンサーマイクECM-99Aでした。

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それ以来、マイクロフォンを買おうとした事がなく、必然的にマイクに関する知識を得る事がなかった為に何を買ったらいいかわからない状況で選定を行いました。マイクロフォンにはダイナミック型とコンデンサー型の2種類に大別でき、ダイナミック型はコンデンサー型に比べて頑丈で、ライブ等に向いていると言われます。一方、コンデンサー型はダイナミック型に比べて繊細な取り扱いが要求されますが特性がフラットでスタジオ録音に向いていると言われます。今回の用途ではコンデンサー型が適していると考え、アマゾンで検索をかけてみました。比較的手頃なものとして、下記の2品種がヒットしました。

・Marantz Professional MPM-1000 \5,810円

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audio-technica AT2020 \10,584円

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どちらも送料込みの価格(2018.3時点)です。気になる周波数特性ですが、AT2020は20KHzまで特性が公開されていますが、MPM-1000の特性はメーカーHPには掲載されていませんでした。少し高くつきますが、その特性から結果の補正ができる事からAT2020を選択しました。下記がHP掲載の周波数特性図です。

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箱はシックで高級感があります。

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早速開けてみます。

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マイクロフォンはウレタンのクッションに守られて納められています。袋の中にはシリカゲルが入っていましたが、衝撃や湿気に弱いと言われるコンデンサーマイクならではの梱包でしょうか?中身を取り出してみます。

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マイク本体はずっしりした感触で高級感があります。しっかりした保管用の袋とマイクスタンド用のマウントが同梱されていました。

■ファンタム電源

エレクトリックコンデンサーマイクロフォンは、通常乾電池での動作が可能ですが、コンデンサーマイクロフォンは、48V電源(ファントム電源)が必要です。これもいままで購入した事がありませんでしたが、アマゾンを検索したところ、比較的安価で購入できる事がわかりました。私が購入したものは、NEEWERというもので\1,999円でした。

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開けてみます。

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ウレタンのクッションの中に、本体、ACアダプター、XLRケーブル1本が入っています。本体を取り出してみます。

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しっかりしたアルミケースの本体で、このセットを1,999円で販売できるのは驚きです。リアパネルには、XLR3極の入出力コネクタ、ACアダプタ(18V)用ジャックと正面パネルにはSWとパイロットランプが付いています。

オーディオインターフェース

アナログ出力だけであれば、常用システム中のUSBDACを使用すればいいですが、マイクで拾った信号の入力ができません。私のパソコンにはマイク用のジャック(ミニプラグ用)が付いていますが、測定に耐えうる周波数特性が確保されているかわかりません。何かいいものがないか、アマゾンで検索をかけたところよさそうな物が見つかりました。

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creative USB Sound Blaster Digital Music Premium HD r2 \8,136円です。Phono/Line入力、toslink、USB、HP出力、マイク入力と多彩な入出力を持っています。今回の用途には少し贅沢かとの思いましたがこれに決めました。そういえば、前職でパソコンが音声を扱い始めて間もない頃に、シンガポールにあるcreativeに出張して打ち合わせをしてきた事を思い出しました。打ち合わせの内容は全く覚えていませんが、夕飯にゆでたカニをたらふくごちそうになった事だけは良く覚えています。写真は届いた梱包です。

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あいかわらずの梱包との印象です。それでは開けてみます。

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ダンボールの梱包に本体のみが納められています。中身を取り出します。

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中身は、本体、USBケーブル、オーディオ用変換ケーブル、インストールCD2枚、説明書2部です。USB給電の為、ACアダプターはありません。

ハードウェア準備まとめ

これでパソコンへの音声信号の入出力がハードウェア面で可能となりました。総額約2万円と安くはないため、ねらいどうりの機能が実現できるか心配な状況です。次回は購入した機器のインストールとソフト面の準備を行います。

 

つづく(準備編2)