チャンネルデバイダーのVR制御(製作編5)

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製作編5

詳細の基板配置検討を行うために先にフロントパネルの製作を行います。

フロントパネル設計

フロントパネルに取り付ける部品は、電源用のトグルSWと表示基板、アッテネータ制御用のプッシュSW3個です。今回の製作のポイントは、いかに表示をきれいに見せるかです。構想編で紹介したとおり、7セグの表示モジュールに半透明のアクリル板をかぶせて表示のみを見せるようにします。半透明のアクリル板は、当初表示モジュール部分にのみ被せる事を考えていましたが、考え直して、フロントパネル全面に被せることにしました。固定は、SW類だけでも問題ありませんが、4すみをネジで固定する事にしました。近所のスーパービバホームで見栄えのいいネジを探しましたが、みつからなかったためアマゾンで購入しました。6本で430円、2セットからの販売なので860円。別途送料が400円かかりいいお値段のネジとなりました。

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表示基板の位置は製作編4で紹介したとおり、干渉問題は回避できそうなのでセンター配置とします。いつものようにAR CADを使って加工図をつくります。

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さらにフロントに被せるアクリル板の加工図も作成します。

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両者の違いは、表示モジュール用の角穴の有無です。加工時に、位置出し用にアルミパネルのSWを含めた穴を大きめに開ける予定です。

アクリル板の加工

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初めにフロントパネルサイズにカットします。カットはプラバン用のカッターを使用します。初体験なので、事前にYouTubeにアップロードされていたアクリサンデーカットの映像をチェックしてからおこないました。

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ネットワークのありがたみを実感します。最初にプラバンカッターの刃の先の部分で保護紙をカットしてから、プラバンカッターの刃のアゴの部分で切断箇所を切っていきます。切ると言うよりも削っていくと言う方がマッチします。板厚の1/3くらいまで削ったところで、裏返します。表側と同様の手順で1/3くらまで切断箇所を削ります。その状態で、切断箇所をはさんで両手で曲げると簡単に切断面に沿って割れます。

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もう1辺を同様の方法でカットして、アルミのフロントパネルに合わせてみます。ほんの少しだけサイズが大きくアクリル版をフロントパネルに合わせた状態でトップカバーを被せると、トップカバーがやや浮いていました。

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やすりでカット面を削って外形寸法を合わせました。

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アクリル板の加工は一旦中断して、ケースのフロントパネルの加工を先に行います。

フロントパネル加工

先に作成した加工図をカットしてフロントパネルに貼り付けます。

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穴開け箇所にポンチで印を付けます。角穴部分は、4すみとハンドニブラの刃を入れる穴部分にも印を付けました。その角穴の4すみの印を使ってカット線を引きます。最初に2mmのドリルで位置出し用に穴を開けます。ドリルの刃を3.2mmに変えて穴を広げます。表示基板固定用の穴の加工はこれで終了です。さらにドリルの刃を4mmに変えて残りの穴を広げます。

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さらに刃をステップドリルに交換して穴径を広げて丸穴の加工を完了させます。

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最後に残った角穴をハンドニブラで開けます。

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ハンドニブラは、穴を開ける際に穴の脇にキズがつきますが、そのキズがスモークのアクリル板で目立たなくなるかが気になります。カット部分をやすりをかけて仕上げます。次回はフロントパネルに被せるアクリル板の加工を行います。

 

つづく(製作編6)