チャンネルデバイダーのVR制御(製作編6)

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製作編6

フロントパネルに被せるアクリル板の加工をします。

アクリル板の加工

改めて使用するアクリル板を説明します。品名はアクリサンデーEXでt=2mmのブルースモークタイプです。全光線透過率は19%です。アクリル板の加工は初めてだったので商品のHPにリンクが貼られていた加工説明のページやYouTubeにアップロードされた切断動画を事前にチェックしました。加工の注意点は以下のとおりです。

・保護紙は貼ったまま加工する

・保護紙に加工図を転写する

・直線カットはプラバン用カッターを使用する

・穴開けは専用のビットを使用すると割れや欠けが起こりにくい

・ドリルの回転数は低速(3000rpm以下)とする

プラバン用カッター

アクリサンデー用のアクリサンデーカッターが販売されていますが、普通に販売されているプラバン用カッターと同じもののようです。いきつけのビバホームには専用のものがなかったのでOLFAのPカッターを買いました。

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写真のとおり刃の位置によって用途が分かれていて、刃の先端で保護紙をきり、アゴの部分でアクリル板をカットします。カットの際は、定規を当てますが今までカッターで定規を削ってしまう苦い経験を何度もしていたため、これを期に金属製の定規を購入しました。スチール製のものとアルミ製のものがありましたが、価格の安かったアルミ製のものにしました。

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カットの詳細は前回の記事で紹介済みなので割愛します。

穴あけ加工

穴開け用にアクリサンデー専用ビットが販売されています。サイズは3~10mmの1mm刻みと、さらに12mmの合計9種類のラインナップがあります。近所のビバホームでは、3~6mmのものが在庫されていました。あまり考えずに3, 5, 6mmのものを購入しました。刃の特徴は先端が半月状になっていて、削りカスが逃げやすい構造になっています。

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前回の記事でカットしたアクリル板に、アルミのフロントパネル加工時に貼り付けた加工図を貼りつけます。加工図の穴のセンターは、すでにポンチで穴の開いている状態となっているため、その穴を通して赤ペンでアクリサンデーの保護紙へ印を付けていきます。必要な箇所に印を付けたら、加工図を剥がします。これで穴開け加工準備は完了です。最初に3mmのビットで表示基板固定用のネジ穴2カ所を開けます。当て木を忘れずに使用します。私の電動ドリルは無段階変速式でレバーを引く量で速度が変わります。あまり速度をあげずに穴開けしました。続いて、ビットを6mmのものに付け替え、残りの穴、アクリル板固定用ネジ穴4カ所と電源SW用1カ所、プッシュSW用3カ所を開けます。比較的簡単に穴を開ける事ができました。

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プッシュSW用の穴径は11mm強なので、残りはリーマーで穴径を広げていきます。

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うまく広げられるか心配でしたが、なんとかなりました。穴径が小さい時は、刃が噛み込みやすい感触だったため、あまり力をかけずに削りました。穴径が大きくなると逆になかなか削れずに根気が必要でした。早速保護紙を剥がしてSWと表示基板固定用のビスを挿してみました。

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部品はきれいに取り付けられましたが、静電気でアクリル板表面に切り屑が吸着してきれいな表面が台無しです。そういえばビバホームにアクリサンデー用の帯電防止クリーナーが販売されていたので、それを試すのもいいかもしれません。

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次回は、加工したアクリル板をフロントパネルに取り付けて、さらに表示基板を取り付けてデバッグ環境を使って表示を試してみたいとおもいます。

 

つづく(製作編7)