チャンネルデバイダーのVR制御(製作編9)

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製作編9

アッテネータ基板実装は後に回し、バッファ基板の実装を行います。

バッファ基板実装

発注したアッテネータ用の抵抗が、土曜までに届かなかった為、先にバッファ基板の実装を行う事にしました。バッファ基板には、オペアンプ6個(12ch分)と信号の入出力用に3極の基板端子台を12個、左右チャンネルの+/-電源用に3極の端子台を2個実装します。参考として回路図を再掲載します。

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これまで、標準基板にこれほどの端子台を実装した事がなかったので、実装ができるか心配していました。初めに信号の入力(or出力)用に3極の端子台6個を基板の長辺に並べてみました。まずは普通に並べたところ、実装しきれませんでした。

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続いて、端子台を連結して並べてみました。私の使用している端子台は、ブロックのように連結して使用することができます。上から差し込むほぞ継ぎの要領です。

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右の2個の端子台は、途中まで差し込んだ状態です。この機能のおかげで、2極と3極の端子台を在庫しておけば、いろんな極の端子台とする事ができるので大変重宝しています。6個の端子台を連結して基板に実装しました。ほぼぴったり納まりました。

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見た目には壮観ですが、この状態では、端子台の各極が何の信号線かの区別がつきにくく、配線間違いを誘発しそうに思えて、せっかく連結した端子台をばらして、写真のとおり並べる事にしました。

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最終的には、基板固定用のネジへのアクセスおよび、部品および配線実装エリアをできるだけ大きく取るために、下の写真のとおりに入出力の端子台の位置を設定しました。

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各チャンネルで入出力間の線長を合わせたかったですが、断念しました。両脇の3極の端子台は、L/R独立電源用のものです。オペアンプは、ボルテージフォロワなので回路的にはシンプルですが、信号経路と電源供給を考慮して配置しました。具体的には+/-電源ラインに挟まれる様に横向きにオペアンプを配置しています。GNDラインは、入力抵抗にしか使用しないため、電源ラインて平行にさらに外側に配線し、オペアンプの入力端子との間に入力抵抗を接続する事にします。左右に配置した電源用の3極の端子台から、それぞれ3個づつのオペアンプに電源を供給します。中断したATT基板とは異なり、すっきりと実装できそうです。

バッファ基板配線

初めに、+12V電源ラインを敷線します。電源端子以外への部品実装を考慮して、2穴離して敷線しました。

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オペアンプを挟んで反対側に-12V電源ラインを敷線します。

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次に、その脇にGNDラインを敷線します。

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このGNDラインとオペアンプの入力端子間に入力抵抗を接続します。抵抗値は高めの設定で47kΩとしました。

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+12V電源ライン脇にも同様にGNDラインを敷線し、入力抵抗を接続します。次に、このGNDラインと入出力の3極の端子台のGNDラインを接続します。

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各電源とGNDライン間にパスコンを接続します。以前の検証で、三端子レギュレータの負荷に100uF以上のケミコンを接続すると悪影響がでる事を確認したので、今回はこのパスコンのみとします。

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同様にもう一方のチャンネルも配線を行います。オペアンプの配置は平行移動したイメージとしたので、左右の電源用端子台の電源の並びが反対となるので、配線時に注意が必要です。

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実装部品点数は少ないですが、端子台の数が多く存在感のある基板となりました。次回は、続きの配線と中断したATT基板の実装を再開します。

 

つづく(製作編10)