チャンネルデバイダーのVR制御(製作編25)

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製作編25

制御系の配線が終わったので一旦動作確認を行い、信号系の配線を行って総合動作確認を行います。

制御系動作確認

前回、制御系の配線が完了したので、制御系の動作確認を行います。電源ケーブルを挿して、電源オンし、改めて制御系の動作確認を行います。電源オンすると無事にデモ表示がスタートしました。その後、-36dBの点滅表示に入ります。Upボタンを押すと、表示が点滅から点灯に代わり、さらにUpボタンを押すと、-29dBの点灯表示に変わります。動作音ですが、ミュートオン、オフ時は、カチッっとリレーの動作音が1回聞こえます。ミュートオフ状態で減衰量を切り替えた場合は、3回動作音が聞こえます。1回目がミュートオン、2回目が減衰量切り替え、3回目がミュートオフで、設計上の動作間隔は100msです。以前、基板単体確認時と違った印象でした。

シャーシ追加加工

信号ラインの配線前に、残していたシャーシ加工をしてしまう事にしました。このまま組立を続けると、さらに加工が大変になるためです。残る加工は、3枚目のATT基板固定用のスタッド取り付けです。未実装基板を使って慎重に位置だして、穴開けも実装済の基板をつけたままだったので慎重に行いました。隣どうしの基板への配線をしやすくするために、基板の高さ位置を変えていますが、最終的に以下としました。

・ATT基板1(右奥)35mm

・ATT基板2(右前)10mm

・ATT基板3(右前2枚目)7mm

・バッファ基板(右奥2枚目)5mm

微妙に高さを変えているのは、フロントおよびリア基板への取り付けた部品との干渉を回避するためです。写真は、左奥がバッファ基板、右奥ががATT基板1で、手前右ががATT基板2用スタッドで、左手前が追加したATT基板3用スタッドです。

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スタッド取り付けが終わり、正面パネルを取り付けようとしたところ、取り付けたスタットとパネルのフランジが干渉して正面パネルが取り付けられません。仕方がないので、干渉部2カ所を削って対処しました。

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バッファ基板とのクリアランスを少しでも稼ぎたかったことから、右隣のスタッド位置よりも気持ち手前に穴開けした事が原因です。

信号ラインの配線

一度バラック状態で音出しをした際に、信号ラインの配線を行っています。その際に使った2芯シールド線がそのままコネクタに付いています。正規位置の基板に対して長さが微妙に長いですが、そのまま使用する事にしました。

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入力用XLRコネクタとATT基板入力間、ATT基板出力とバッファ基板入力間、バッファ基板出力と出力用XLRコネクタ間の左右チャンネル用で合計6本です。写真は、後で気が付き修正しましたが、バッファ基板は左右独立電源としていますが、同一電源回路のアンプに左右チャンネル分を配線していました。

総合動作確認

制御動作確認は完了しており、アナログ系は一度バラック状態で動作確認をしているので、あまり心配せずに動作確認ができます。念のため、ATTユニット単体で制御動作を確認してから、システムに組み込みました。環境は、以前バラック状態で確認したものと基本的には共通です。DCパワーアンプにフルレンジスピーカーを接続し、パワーアンプに製作したATTユニットをダイレクトに接続します。ソースのUSBDAC出力をATTユニットに接続しました。電源オンして、音を聴いてみました。ATT動作は正しいようですが、左チャンネルからノイズが聴こえます。倍率抵抗=30kΩで減衰量た一番小さい-21dB時た特に顕著でした。全般的に音も今一つです。なかなかうまくいかないものです。次回は、この状態の原因を特定して対策を行います。

 

つづく(製作編26)