チャンネルデバイダーのVR制御(製作編29)

f:id:torusanada98:20181030121214j:plain

製作編29

2枚目のATT基板のリレーまわりの配線を行います。

2枚目ATT基板配線

前回、リレーおよびアナログ信号入出力用の端子台の実装まで行いました。リレーまわりの配線から行っていきます。初めにリレーの操作コイルの一端を+12Vに接続する配線をします。

f:id:torusanada98:20181030121241j:plain

もう一方のチャンネル用のリレー操作コイルの一端も同様に+12V接続用の配線します。

f:id:torusanada98:20181030121341j:plain

次に、リレーSW回路の1端子をGND配線します。このGNDはアナログGNDの為、制御回路用のGNDとは分離します。ミュート回路用リレーのみノーマルオンのため、他のリレーと配線する端子が異なるので注意します。左右チャンネルともに同様に配線します。

f:id:torusanada98:20181030121432j:plain

続いてオーディオアナログ信号ラインを敷線します。Hot/Cold左右チャンネル分で、トータル4本です。敷線位置は、リレーSW回路端子の切り替え元の端子を挟む両側です。

f:id:torusanada98:20181030121601j:plain

出力端子台とアナログGNDラインを接続します。信号ラインと交差する部分はジャンパーを使って交差を回避します。

f:id:torusanada98:20181030121706j:plain

ここからは、ハンダ面に分圧用の抵抗と取り付けていきます。全基板の中で一番根気がいる作業です。抵抗は560Ω、1.1kΩ、1.8kΩ、3kΩの4種類を4チャンネル分で16個取り付けます。各抵抗は、信号ラインとリレーのSWの一端に接続します。取り付けの方法は、1枚目の基板に合わせました。ブログ掲載用に写真を撮っていたので、その写真を見ながら実装を進めました。初めは560Ωを取り付けます。

f:id:torusanada98:20181030121743j:plain

信号ラインのハンダ付け位置とリレー端子は隣のスルーホールと近い為、慎重な作業が要求されます。別のチャンネルも同様に取り付けます。

f:id:torusanada98:20181030121829j:plain

隣のリレーには1.1kΩを取り付けます。取り付けの要領は、560Ωの取り付けと同じです。

f:id:torusanada98:20181030121903j:plain

さらにその隣のリレーに、1.8kΩを取り付けます。作業要領は同じですが細かな作業のため、なかなか慣れません。

f:id:torusanada98:20181030122000j:plain

分圧用抵抗の最後は、3kΩです。やっと慣れてきたのにこれで最後です。

f:id:torusanada98:20181030122057j:plain

16個の抵抗の取り付けが終わりましたが、なかなかいい感じです。次はミュート回路用の配線を行います。抵抗の代わりにジャンパーをリレーと信号ライン間に接続します。

f:id:torusanada98:20181030122151j:plain

ジャンパーは、先に取り付けた抵抗のリードをコの字にフォーミングして使用しました。両端をハンダ付けするとそれなりの強度になりました。もう一方のチャンネルも同様にジャンパーを取り付けます。最後は倍率抵抗の取り付けです。3kΩと27kΩを信号ラインに直列に接続し、倍率設定リレーで27kΩをショートできるように配線します。この配線も1枚目のATT基板の配線を踏襲します。

f:id:torusanada98:20181030122237j:plain

アクロバテックな抵抗取り付けとなっていますが、1枚目のATT基板の実績から意外と安定しています。この配線をしていて気づきましたが、基板の両端に設置したアナログ信号入出力用の端子台のHot/GND/Coldの端子順は、変わらないようにこの倍率抵抗の配線で工夫をしていました。途中まで組み上げたATTユニットの配線を見直す必要があります。別のチャンネルも同様に倍率抵抗を取り付けます。これでリレーまわりのATT回路部分の実装は完了です。(本記事アイキャッチ写真参照)次回は今回行った回路の動作確認を行います。

 

つづく(製作編30)