チャンネルデバイダーのVR制御(製作編33)

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製作編33

ATT基板2の単体動作確認がおわったので、ATTユニットに組み込んで音を聴いてみます。

ATTユニットへの組み込み

今回実装したATT基板をATTユニットの新たなチャンネル用に組み込む事も考えましたが、確認時の不確定要素を極力減らす為に、ATT基板1を載せ替えて確認を行う事にしました。従って、今回もフルレンジ1発による確認となります。ATT基板1は仮止め状態だったので簡単に外す事ができました。

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写真左側が今回実装した基板です。部品面からの見た目は違いがありません。ATT基板1の代わりにATT基板2を実装しなおしました。ATT基板1は、クリアランス確認の為にその手前に置いてあります。(未固定未配線)

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動作確認

まずはATTユニットのみ電源を入れます。デモ表示がスタートし、正常に起動しているようです。念のため、ATT基板の分圧状態を全ステップについてテスタで確認しましたが問題ありませんでした。CDとバランスA級DCパワーアンプの電源オンして音を聴いてみます。ATT基板1実装時と同じ動作をしている事を確認しました。ふと思い立ち、アンプをバランスA級DCパワーアンプからバランスEL34プッシュプルアンプに切り替えてみました。中高域の音の艶は、こちらの方が勝っています。低域は、ふっくらした感じで鳴りますが、今はロクハンフルレンジをNS-1000Mの上に設置している為、音のバランスは悪くはなりませんでした。ロクハンが予想外にいい感じで鳴ったので、久しく聴いていなかったBLACK MARKET(WEATER REPORT)を引っ張り出して、ひとしきり聴き入ってしまいました。

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バッファ基板改造

ATT基板1を再実装する前に、バッファ基板の改造が必要です。最初のATT基板1実装後の確認で、バッファアンプが発振した為、ch1~ch4の出力にダンピング用抵抗100Ωを追加して対策をしました。あらためてATT基板1を再実装してさらに4ch分を動作させる為に、残りのch5~ch12も同様にダンピング抵抗を追加します。改造用にバッファアンプ基板を取り外しますがこの基板も仮止め状態だったので簡単に取り外しできました。

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前回の対策で出力用端子台脇に100Ω抵抗が4本のみ実装されています。

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写真下側が出力用端子台で、その左側と中央付近の端子台脇の抵抗がダンピング抵抗です。同様に全チャンネルに抵抗を実装します。被覆電線の配線先を端子台から、追加した抵抗に変更しました。

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ダンピング抵抗は、写真のとおり全チャンネルに実装しました。

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ATT基板1再実装

初めに改造したバッファ基板を元通りに実装しなおします。続いて取り外したATT基板1をスタッドに固定して、配線を行います。配線は、シールド線を使ったアナログラインと、電源および制御ラインです。最初に一番手間のかかるシールド線を使った配線を行います。リアパネルのパネルコネクタへの配線を行う為に、一旦リアパネルを外しました。電源系の配線がされている為、完全に取り外す事はできませんが、パネルコネクタの端子部を正面にして作業ができるように設置できるようになります。2芯シールド線には、ベルデンの1503Aを使用しています。外側の被覆を剥くと、より線のシールドライン(ドレンワイヤ)と2本の被覆電線が出てきます。剥いた外側の被覆の内側にアルミ箔が巻かれていて、シールドライン(ドレンワイヤ)と接触する事で、シールドを実現しています。これはベルデンオリジナルのDuofoilシールド構造で、メーカーによるとシールド率が高いとの事で、配線がし易く作業効率も高まります。

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次回は、ATT基板1への配線を完了させて音を聴いてみます。

 

つづく(製作編34)