チャンネルデバイダーのVR制御(製作編37)

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製作編37

NS-1000Mを使ったセミマルチアンプ駆動環境の再構築がようやっと完了したので音を聴いてみます。平行してATT基板3の実装も続けます。

NS-1000Mセミマルチアンプ駆動

久しぶりにNS-1000Mの音が聴けます。しばらくの間、ロクハンフルレンジを使っていましたが、正直なところ物足りず、オーディオショウで高価なシステムの音を聴く機会があったので、早く自分のレギュラーシステムの音を聴いてみたいと思っていました。ATTユニットの電源をオンし、次にチャンネルデバイダのボリュームを絞ってから電源オンします。最後にDCパワーアンプ真空管パワーアンプの電源を入れます。チャンネルデバイダのウーハー用ボリュームをMAX、スルーチャンネル用ボリュームはMAXからやや絞った位置にします。CDの再生をスタートさせてATTユニットの減衰量を下げてゆきます。

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ATTユニットを含めて正常に動作しています。チャンネルデバイダスルーチャンネルのボリュームをMAXにしても対策によって歪みは発生しませんでした。久しぶりにNS-1000Mの音を聴きましたが私には、この音がしっくりきます。インターナショナルオーディオショウでいつかのシステムの音を聴きましたが、その多くのシステムのスピーカーは、バスレフポートをもっていました。音のバランス、低音の明瞭度ともに良好でしたが、低音が作り込まれた印象が拭えませんでした。必ずしも嫌いなわけではありませんが、密閉型のNS-1000Mのウーハーを強力に駆動したときの低音が私には合っているようです。ATTユニットの追加によりシステム内にアンプが1段増えましたが、心配していた程の影響はなさそうです。あえて印象を上げるとすると、Dレンジがやや押さえられた感じがします。

NS-1000Mセミマルチアンプ駆動試聴

■卒業写真/井筒香奈江(LINDENBAUM)

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ウッドベースとボーカルのシンプルな楽曲です。マルチアンプでダイレクトに駆動された1000Mのウーハーがウッドベースを躍動的に再現します。銅鳴りも誇張なく自然にかつダイナミックに。ややハスキーなボーカルも定位良く再現します。

■断頭台への行進/小林研一郎幻想交響曲

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ホールの奥行き感、響きが良く表現できています。ハリのあるティンパニィの音、ドスンと体に響くドラムの音、聴き入ってしまいあっというまの演奏でした。

■Take Me The Mardi Gras/Bob James(BJⅡ)

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低音が自然な感じで鳴ります。1000Mのfoは40Hzですが、もっと低いところまで再生されている印象です。管楽器再生もさえ渡っています。今後フルマルチアンプ駆動環境にしたときに、この音がどのように変わるか今から楽しみです。

ATT基板実装続き

今回は、制御回路用のICソケットの実装から再開です。16pin DIPソケット4個を仮止めします。続いて、電源および制御信号入出力用の端子台を取り付けます。前の基板の実装に従って、最初にGNDラインを敷線します。そのGNDラインと制御信号入力端子台間にプルダウン用抵抗330kΩを取り付けます。次に5Vラインを敷線しす。最後に12Vラインを敷線します。12Vラインは、リレーの操作コイル用端子片側に接続した電源供給ライン2本へジャンパを使って接続するのみです。

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電源系の回路でパスコン接続が漏れていました。前の基板の実装に従って取り付けようとしたところ、以前の基板は12V電源用のパスコンのもう一方の端子がGNDではなく+5V電源に接続されている事に気づきました。ATT基板3は、このパスコンの実装を正しく変更しています。

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今回はここまで。次回はATT基板3を完成させます。

 

つづく(製作編38)