チャンネルデバイダ製作2(製作編3)

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製作編3

1枚目の基板のレベルバランスボリューム用端子台配線から再開します。

レベルバランスボリューム端子台配線

1枚目の基板の残りの配線は、入力信号を一旦基板で受けて、その信号をMidとHigh用のレベルバランス調整用に出力する端子台配線です。単純に配線するとGNDループができますが、端子台への配線は普通に行い、このループで問題が発生した場合は、配線側(電線)で対応することにします。Hot側の配線はジャンパ対応できましたが、Cold側は被覆電線を使わざるを得ませんでした。

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通電確認1

アクティブフィルタ用のCRを実装していませんが、基板配線が終わったこの状態で一旦通電確認を行います。確認の方法は、電源端子台から+/-12Vを供給し、オペアンプ用のソケットの各端子電圧確認を行います。合わせて段間および端子台への配線確認をテスタで行います。各オペアンプソケットは、アクティブフィルタのCRを取り付けていない為、電源以外ボルテージフォロワの入力抵抗くらいしか端子電圧を決める部品はありません。それでは確認を始めます。

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+/-12Vはユニバーサル電源から供給します。万が一を考えて過電流保護を100mAに設定しました。確認結果は以下のとおりです。

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ほとんどの端子が不定ですが、所定の状態を確認しました。続いて電源を切り、端子台および各オペアンプソケット間の接続確認を行います。テスタで抵抗値測定を行いましたが、微妙な数値は0Ωと見なします。

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出力段のオペアンプと出力端子台間のみ100Ωで、それ以外は0Ωと所定の状態の確認ができました。現状で出きる範囲で配線確認が終わりました。

アクティブフィルタCR取り付け

改めて最終回路図を掲載します。

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1つのフィルタ当たり、計4個のCRを取り付けます。回路図を見ながらの取り付けはミスをしそうなので、実装用の資料を作成しました。

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それぞれのポストに取り付けるCRの定数を記載しています。どのポストにもCとRを交互に取り付けますが、LPFとHPFでは順序が異なります。選定したコンデンサは誤差5%品のフィルムコンデンサーですが、写真のとおりフォーミングして取り付けました。

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それではMidブロックから取り付けていきます。抵抗は、適当な長さでリードの片側をカットし、それをポストにハンダ付けし、続いて反対側をハンダして余分なリードをカットします。ポストのモールドは熱に弱い為、手早くハンダします。コンデンサも上記でフォーミングしたものの片側のリードをカットし、それをポストにハンダ付けし、続いて反対側をハンダして余分なリードをカットします。この作業を延々繰り返します。

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続いて、LowブロックのアクティブフィルタCRを取り付けます。シャーシ実装時にレベルバランス調整用のボーリュームとのクリアランスが気になる為、スチコンは実装後に倒して背が低くできるように配慮しました。

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最後はHighブロックです。前回の製作までは、CR取り付け用のポストは2pinを選択し、基板実装は2個のポストを1穴開けて行いましたが、4pinを使ってもCRの取り付けは窮屈ではなかった為、ポスト自体の取り付けを考えると、4pinの選択の方が格段に良かったとおもいます。

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CR実装に当たり、コンデンサは必要部品をほぼ必要な数分購入しましたが、抵抗は100本単位で購入しました。現状、普通の製作であれば、ほぼ在庫対応できますが、今回はカットオフ実現の為、普段使用しない定数が必要となり、新たに3.9k, 5.6k, 6.8kを在庫する事になりました。これで基板1の実装完了です。次回は通電確認2を行います。

ps.週末に本当に久し振りにカゼにつかまってしまいました。上記の作業は比較的具合の良い合間に行い、なんとか記事分の作業をこなす事ができましたが、先週まで持っていた1回の記事分の余裕を吐き出してしまいました。とほほ・・・。

 

つづく(製作編4)