チャンネルデバイダ製作2(製作編21)

製作編21

前回点灯確認を行った電源ランプ用制限抵抗の変更を行い、引き続きケースの加工を行います。

電流制限抵抗変更

前回の確認で、電流制限抵抗1.5KΩを設定しました。現状はLED単体を前提として電流制限抵抗2.7KΩが搭載されているので変更します。

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配線用のジャンパを取り外し、抵抗を交換しました。

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注意点としては、仕様変更して電源ランプを単体LEDタイプに切り替えた場合は、忘れずに抵抗値を再変更する必要があります。

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正面パネルの加工

久しぶりに加工用のテーブルをひっぱり出しました。

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穴開けの際の逃げ穴がある事と、材料の固定ができる事がメリットです。ARCADで作成した加工図を等倍印刷します。

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それをパネル外形に沿って切り取り、パネルに貼り付けます。

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穴は全部で5個です。それぞれのセンターにポンチで印をつけます。

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加工図を剥がし、印の位置に穴を開けていきます。最初は2mmのドリルで印の位置に正確に穴開けします。続いて3mmのドリルで径を広げます。

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ドリルのビットをステップドリルに交換してさらに穴径を広げます。ボリュームの軸用の穴は10mmまで広げます。スイッチ用の穴は16mmです。

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加工部のバリを取り、部品の取り付け確認を行います。最初は電源スイッチを取り付けてみます。写真のとおり問題なく取り付けができました。

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次はボリュームを取り付けます。回り止めの穴に余裕がないため、そのままでは取り付けができませんでした。リーマーで回り止め用の穴を少しづつ広げて取り付け確認を繰り返し、取り付けできるようになりました。

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ボリュームの軸が長いので、カットする必要があります。もう1カ所も同様の対応でボリュームの取り付けができました。続いて、ボリュームの軸をカットします。カットには金属用の糸鋸を使います。

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ボリュームの軸は何でできているのでしょうか?比較的柔らかい材質ですが、それでもカットは大変でした。2個共にカットして取り付け確認を行います。

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カット寸法は、軸の回りの取り付け用のネジのトップから8mmとしました。つまみを取り付けてみます。

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まあまあな感じではないでしょうか?

ボトムパネル加工

正面パネル加工時と同様に、加工図をカットしてパネルにかぶせました。この状態でフレームにはめ込み、加工図の穴位置に合わせて基板を置き、正面パネルのボリュームとフィルター基板のクリアランス確認を行いました。

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写真は正面パネル裏を横から見ている状況です。この結果、フィルター基板を加工図に対して5mm後ろにずらすと、基板に実装された端子台のネジとボリュームが重ならなくなり、配線の作業性が良くなる事がわかりました。手前のフィルター基板のみ固定用のネジ穴のポンチの位置を後ろに5mmずらす事にします。リア側の基板は、基板間のクリアランスが十分あった為、ずらす必要はありません。

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基板固定用の穴位置にポンチで印をつけます。手前側の基板の固定ネジ穴は、定規で4カ所ともに5mm後ろにずらした位置に印を付けました。残った電源基板用のネジ穴とトランスのネジ穴の位置だしを行います。未実装の基板を適当に配置して、固定用の穴のセンターにマジックで印をつけました。同様にトランスを適当に配置して、固定用の穴のセンターにマジックで印を付けました。印をつけた8カ所にポンチで印をつけて穴開け加工Readyです。穴径は全て3.2mmです。合計16カ所に穴を開けました。

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これでパネルの穴開け加工は全て完了しました。次回はケースの組立を行います。

 

つづく(制作編22)