DCパワーアンプ電源改良(製作編7)

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製作編7

電源トランスを外出しするアンプ本体のパネルの加工を行います。

アンプ本体のケース

現状のケースはタカチ電機工業のHY133-23-23SSです。トランスを外出しするため、電源の入力仕様が変更となります。これに対応するために、同じケースを購入してリアパネルの設計を変更します。合わせて、電源SWも変更するためにフロントパネルの設計も変更します。パネルはアルマイト製で3mm厚なので、リアパネルの加工はタカチのカスタマイズサービスを今回も利用しました。今回は夏休みの9日間を挟みましたが、実働8日で加工済みのケースが届きました。

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タカチ電機は、個人への販売は行っていないので、マルツオンライン経由で購入しました。わりと大きめな梱包です。あけてみると、カスタマイズ品の為か、専用の梱包はなく、ぷちぷちにくるまれた状態で、他の緩衝材とともに直接材料が入っていました。

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部品取り付け確認

初めに加工済みのパネルを確認します。対象の部品の梱包には、リアパネルのみの加工を示す「片パネル加工」と書かれたタグが貼られていました。

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梱包を解いて現品を確認してみます。

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2枚ともにきれいに加工されていました。早速、加工部へ部品の取り付け確認をしてみます。XLRパネルコネクタは、問題なく取り付けできましたが、スピーカーターミナルがはまりません。原因は、回り止め用のノッチ部分の寸法が小さく、ターミナルの樹脂部品が入らない為でした。ターミナルの図面が無く、測定寸法を基に図面を作成した事が原因です。仕方がないので追加工しました。

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向かって右が追加工済みの取り付け穴です。同様に左側も加工しました。その結果ターミナルの樹脂部品が取り付けられるようになりました。

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加工依頼した穴に全部品を取り付けるとこんな感じです。

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右側の縦並びのXLRパネルコネクタは、電源供給用のものです。加工面がきれいだったので、コネクタをリア取り付けしてみました。左側の信号入力用のパネルコネクタも同様にリア取り付けしたかったですが、パネル厚3mmに対して、コネクタ脱着用のボタンのストロークが足りずに押す事ができません。仕方がないので、従来どおりフロント取り付けとしました。もう1枚も同様に加工して全部品の取り付けを確認しました。

ハンドルの取り付け

現状の設計と変えずに一旦部品を準備しました。

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左の小さいものが、リアパネル用に準備したものです。部品準備後に、現行アンプの製作時に、ハンドル取り付けに関してトラブルがあった事を思い出して、現行アンプを確認してみました。

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当時の設計の場合、サイドパネルとのハンドル間のクリアランスが十分に取れずに、ハンドル取り付けに、通常のナットが使えずに、トグルSW付属の小型のナットを流用しました。この小型ナットを調達する為にトグルSWを4個購入した事を思い出しました。すでに信号入力用のパネルコネクタの穴加工がされているため、単純にハンドルの取り付け位置を内側にずらす事ができません。しばらく思案して、リアパネルのハンドルも正面パネル用のものを使うと、ハンドル取り付け位置をやや内側に移動する事ができる事がわかりました。改めて加工図面を作成してみました。

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従来の設計では、ハンドル取り付け用の穴のセンターはパネル端から26mmの位置でしたが、ハンドルサイズを大きくする事で、ハンドル取付穴を3mm内側にずらして、パネル端から29mmとする事ができました。クリアランス確認用に、ナットの外形とXLRパネルコネクタの外形も追加しています。余裕はありませんが、なんとかハンドルを通常のナットで取り付けができそうです。余計なコストと時間を使ってしまいましたが、なんとか製作が進められそうです。次回はリアパネル用のハンドル取り付けから製作を再開します。

 

つづく(製作編8)