製作編20
2台目のアンプユニットのボトムカバーの加工から再開します。手順は1台目と変わりませんが、1台目の加工時に伝えきれなかった部分もあるので、繰り返しになりますが紹介します。
ボトムカバー加工
ボトムカバーは、前回取り付けられていた部品を全て取り外し、現状は板金状態となっています。加工は電源基板2枚の取り付け用の穴8点と、ヒートシンクを取り外す為のネジアクセス用の穴4点の追加です。基板取り付け用の穴の加工図はすでにあるので、今回はその加工図に、ネジアクセス用の穴4点を追加しました。
1台目のネジアクセス用穴開け対応は、現物合わせした為に穴4カ所のうち、3カ所で追加工が必要となりました。この反省から今回はこの穴位置も加工図に追加しています。但し、4カ所のネジ位置が4部品(フロントとリアパネル及びサイドパネル2枚)の組み付け状態で変わるため、最終的には現物合わせが必要となる可能性があります。加工図はA4には入りきらない為、ボトムカバーフロン合わせ用とリア合わせ用の2枚の加工図を印刷しました。いつものとおり、外形図に沿って切り取り、ボトムカバーに貼り付けました。
全12箇所の穴のセンターにポンチで印を付けて、加工図を剥がしてドリルで穴を開けました。ヒートシンク固定用ネジアクセス穴位置の確認を行いましたが結局1カ所追加工が必要となり、やすりで地道に削って位置出しをしました。
基板固定用のスタッドを取り付けて、無事2枚の基板の取り付けができました。
次に取り付けた電源基板のGNDをシャーシへ接続します。写真は電圧増幅段用電源のみ接続した状態です。
これでボトムカバーの加工は完了です。
フロントパネル加工
最初に赤の電源LEDの配線をします。1台目と同様に基板を小さく切ってその基板に実装し、その基板から電線を引き出しました。
1台目では、引き出し電線の極性を間違える失態をしてしまったので、確認してからハンダ付けを行いました。続いてプッシュSWの自照ランプの電源配線をします。5端子のうちの外側の2極がLED用の端子です。
次はプッシュSWの電源配線をします。このラインは終段用電源トランスの1次側となり、接続先はリアパネルの5極のXLRコネクタです。プッシュSWの端子間は狭いので、ハンダ付け後に熱収縮チューブを被せてインシュロックで固定しました。
熱収縮チューブは今まで、近所のスーパービバホームで購入していましたが、今回初めてアマゾンで購入してみました。
ケース付き12サイズ560pcsで998円でした。1pcsの長さが長いのでを半分に切って使用しました。使うサイズがほぼ決まっているので、今後は必要なサイズを継ぎ足していく事になりそうです。
リアパネル加工
次はリアパネルのXLRパネルコネクタの配線をします。3極のコネクタは終段用電源配線となるので、1.25sqの電線を使用します。5極のコネクタ3つのpinは、電圧増幅段用電源配線なので、0.75sqの電線を使用しました。残り2極はフロントパネルの配線済みのプッシュSWと接続します。
信号入力配線は1台目と同様に現行アンプの電線を流用しました。
シャーシ組立
必要な配線が全て準備できたので、シャーシの組立を行います。最初はリアとフロントパネルおよび2枚のヒートシンクを固定します。
全ての配線が片側のみの接続の為、未接続の配線がシャーシから飛び出しています。ここからは、ボトムカバーを取り付けてしまうと接続や加工がやりにくくなる部分を先に行います。初めにフロントのプッシュSWとリアの5極のXLRパネルコネクタ間を接続します。配線を弛ませると配線のフォーミングが格好がわるくなるので、余裕を取らずに接続しました。
XLRパネルコネクタ側の端子は4pinと5pinです。接続の全景は以下のとおりです。
記事のきりが今一つですが、次回は2台目アンプユニットの配線の続きを行います。
つづく(制作編21)