DCパワーアンプ電源改良(まとめ編3)

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まとめ編3

1m版の5芯電源ケーブルを製作して音聴きをして、今回の設計データのまとめをします。

5芯電源ケーブル製作

前回間違えて0.75sqの5芯ケーブルを買ってしまい、電線の製作ができなかった為、改めて0.5sqの5芯ケーブルを発注しました。製作の余りで1本分は作れるので、残り1本分の1mを発注しました。ケーブル1mが133円で、送料が770円と複雑な気分です。かと言って沢山買っても余らせるだけなので仕方ありません。翌週末までに無事ケーブルが届きました。7本目の製作となるので、惰性の領域です。

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CDプレーヤー故障

実は1m版3芯ケーブルの音出しをしている際に、突然音が途切れてしまいました。CDプレーヤーを見たところ、「Error」の表示が出ていました。その後ディスクを入れ直しても「No Disc」表示となるだけでディスクの認識をしません。

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2008年に実家からNS-1000Mと自作DCパワーアンプを引き上げた時に購入したもので、十分使ったので仕方ないとおもいます。故障後の音出しは、ディーガ(ビデオレコーダー)HDMI出力→音声光ディジタル変換→USB DACで対応しましたが、安定性に欠ける為、新たにCDプレーヤーを購入する事にしました。マスタークロック入力付きのCDトランスポートが希望でしたが、普段から選定していたわけではなく、手頃な物が見つけられずに、今回もデジタル出力付きの普及モデルを購入しました。マランツのCD-6006/FNです。

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ケーブル1m版音の印象まとめ

製作したケーブルに換装しました。3芯と5芯ともに1m版に変更した為、配線はすっきりしました。

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音は、ベースの音がより明瞭になり、中域は厚みが増した印象です。さらに4.5m版のケーブルに戻しにくい状況となってしまいました。今回の改造で感じた事は、1000Mのウーハーをパワーアンプが忠実に駆動している印象です。ハンパなアンプを使った場合、鳴らされている感を伴いますが、そんな印象はありません。BTL駆動している事で、スピーカーの駆動電流がGNDに流れ込まないために、アンプの入力段が設計的に負荷電流の影響を受けない事も寄与していると思います。今回の改造後の再生音は電源の改良も相まって、よりダイナミックな演奏となった印象です。言い過ぎかも知れませんが再生するそれぞれのCDの録音時の気の使い方が聴き分けられる感じになり、スタジオのモニターの音は聴いた事がありませんが、その音に近づける事ができた感じがしました。

設計データまとめ

■電源回路

ここからは最終的な設計情報をまとめて掲載します。最初は電源回路(片チャンネル分)です。図中のコネクタより左側が電源トランスユニットで、右側がアンプユニットに搭載されています。

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■アンプ回路

アンプ回路上の変更点は、電源ラインに入っていた100uFの電解コンデンサの削除のみです。

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■電源トランスユニット加工図

大型の電源トランスを納める為、直近の製作では1番大きなケースを選定しました。タカチ電機工業のOS133-32-33SSです。

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■アンプユニットパネル加工図

今回もリアパネルのみタカチ電機工業のカスタマイズサービスを利用しました。尚、使用したケースは、オリジナルと同じタカチ電機工業のHY133-23-33SSです。

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まとめのまとめ

今年の夏休みは働き方改革の一環で、強制有給休暇取得日が設定された為、9日間となりました。その夏休みの工作として8月の初めから改造検討をスタートしましたが、約2ヶ月半かかりました。完成後は、久々に沢山音楽を聴きました。記事の中で触れたのでお気づきの方もいるかと思いますが、このシステムで1点気になる点があります。その気になる点については次の課題としたいと思います。長い間おつきあいいただきありがとうございました。

 

おわり(まとめ編3)