設計編2
アンプ回路見直し結果のまとめと電源回路の見直しおよび、使用部品の整理とシャーシ設計を行います。
アンプ回路見直し結果
前回の記事で次回はシャーシ設計としていましたが、アンプ回路の見直し結果の紹介がが漏れていましたので、その紹介に続き電源回路の見直しを行います。アンプ回路の見直した点は、以下のとおりです。
・入力抵抗を10KΩに変更
・抵抗の容量の見直し
・回路番号の振り直し
見直した回路図は以下のとおりです。
電源回路確認
続いて電源回路を見直します。現行のEL34ppアンプの電源の回路図を再掲載します。
電源回路の見直した点は以下のとおりです。
・C電源出力の電解コンデンサ削除
・ドライバトランジスタ在庫の活用(2SC3039への変更)
・抵抗の容量の見直し
・回路番号の振り直し
見直した結果を回路に反映しました。
部品準備
上記の回路見直し結果に従って部品表を作成し、在庫のない部品の発注を行いました。参考として部品表を掲載します。
■アンプ部品表(片チャンネル分)
■電源部品表
アンプ部品表の段間のカップリングコンデンサC03とC04ですが、海神無線の販売サイトを確認したところ、回路図上の0.47uF/400V品が欠品していた為、部品表上は0.82uF/400V品としています。スコーカーチャンネル用なのでできれば元に戻したいと考えています。在庫対応部品の価格も現時点の価格を入れようとしましたが、価格確認のできない部品があったために削除しました。在庫対応部品の単価は高くないので総額への影響は小さいとおもいます。発注部品の総額は約7万円とそれなりの金額となりました。冬のボーナスを当てにして発注をかけていきます。
パネル設計
従来の設計を基本的に踏襲します。参考に1号機のパネルの加工図を掲載します。
製作当時を思い出すと、やすり加工が多く、パネル加工=やすりかけのイメージでした。その1番の要因が、現物から寸法を起こしたXLRパネル加工部です。その後何回も製作を繰り返し、その度に寸法を見直したので、最新の寸法データで書き換えます。2次元CADも使い始めたばかりで、込み入った形状を作図できず、ヒューズホルダも丸穴で、回り止めができていません。これも最新のデータで書き換えます。スピーカーターミナルは、寸法自体が間違っていたので修正し、さらに回り止めを追加しました。他にもいろいろありますが、パネル別に変更点を整理します。
■フロントパネル
・電源スイッチをパドルスイッチに変更
・ハンドルの追加
■リアパネル
・XLRパネルコネクタ寸法見直し
・スピーカーターミナル寸法見直し+回り止め追加
・ヒューズホルダ寸法見直し
・ハンドルの追加
上記をパネル加工図に反映しました。
この修正で図面がだいぶ見やすくなりました。
シャーシ加工図
これも1号機の図面を再掲載します。
自分で書いたものの位置が図面上から読みとれない部分があったり、無駄に位置の指定が多かった入りと、理解に苦しむ出来です。この図面を元に2号機の加工図面をつくり直しました。変更点は以下のとおりです。
・終段真空管用の放熱穴の追加
・理解しやすいように寸法指示の変更
修正図面も決して良いとは思いませんが、元が悪すぎた為に修正にかなり時間がかかってしまいました。修正図面は以下のとおりです。
これ以外にも、縦型ラグ板の取り付け穴が必要ですが、組立ながら現物合わせで対応したいとおもいます。次回は部品の寸法を現物確認した上で、シャーシ加工を開始します。
つづく(製作編1)