EL34ppパワーアンプ製作2(製作編4)

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製作編4

引き続きシャーシの加工を続けます。

シャーシ加工続き

前回、シャーシパンチを使って合計8個の穴を開けました。おかげで全身筋肉痛です。今回は、ハンドニブラを使って電源トランス用の角穴開けから始めます。ハンドニブラの刃の形状から切り取り線に忠実にカットできる向きが決まります。やや作業性は悪いですが、シャーシ内から刃を挿入しました。

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1回レバーを握ると約1mm分カットできます。握力強化用のハンドグリッパのごとく、ひたすら握り続けます。角を曲がり、カット位置がリアパネルに近づいた時に、グリップがリアパネルのフランジに当たってしまい、それ以上カットできなくなってしまいました。仕方がないので45°向きを変えてリアパネル側のカットラインにカット位置を寄せてカットラインに届いた時点で再度向きを変えてカットラインに沿って切り進みました。1周カットした時点で先ほど切り残した部分を別の向きからカットして穴開けを完了しました。写真にカットしたアルミ板も写っていますが、左奥の形状が苦労を物語っています。

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その後、ヤスリでカットラインを整えて角穴開けは完了です。

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カットした部分に電源トランスを入れてみました。角穴は問題ありませんでしたが、固定用のネジ穴が合わず、装着できませんでした。ネジ穴をヤスリで削りなんとか装着できました。

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これでシャーシの穴開け加工は完了です。

部品実装確認

一部の部品は、シャーシを加工しながら部品の実装確認を行いましたが、まだ未実施の部品の実装確認を行います。最初は出力トランスの確認を行います。このトランスの固定はM4ネジ4本です。表面の処理がきれいなので、慎重に作業しました。案の定ネジ穴の位置の微調整が必要で、ヤスリで削って調整しました。装着確認は膝の上にトランスを逆さに置いて、上からシャーシを被せる形で行いました。ズボンはジャージでしたが、それでもトランスのトップにわずかにキズを付けてしまいました。手を抜いた事を悔みつつ、トランスのトップに保護用のダンボールを被せました。

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反対側の取り付けも同様の対応を行い、出力トランスの装着確認は完了です。次は、終段入力のバランス調整回路基板の装着確認を行います。この基板は両面スルーホール基板で、ボリュームのみハンダ面に実装し、シャーシ上面からバランス調整できるようにしています。基板は未実装のため、ボリュームのみを実装位置にセロテープで仮止めし、スタッドを基板に取り付けてシャーシへの取り付け確認を行いました。

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シャーシへの取り付けは、問題なくできましたが、ボリューム位置が僅かにズレていたため、スタッドの取り付け穴を加工して位置を合わせました。写真は仮止め基板をシャーシに取り付けた状態です。

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反対側も同様の対応を行い調整用基板の取り付け確認は完了です。最後は電源基板の取り付け確認を行います。この基板は実装スペースの関係で、電源トランスとオーバーラップしています。その為4点の固定穴のうち2点のみを使用して、残り2点はオーバーラップしない位置に固定用の穴を開けて取り付けます。初めに本来の取り付け穴2点を使って基板を取り付けてみました。

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問題なく取り付けができました。この状態でトランスとオーバーラップしない様に固定用の穴開け位置を決めます。基板を一旦取り外し、決めた位置の基板上にφ3.2の穴を開けました。ドリルの刃を駆使して手作業で穴2点を開けました。

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加工済みの基板をシャーシ上面に2点の取り付け穴に合わせて置きます。

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上で開けた穴位置のセンターにマジックで印を付けて、基板を取り外してシャーシにφ3.2の穴を開けました。元の穴2点と、ここで開けた2点にスタッドを立てて、基板を仮止めしてみました。

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いい感じに取り付けできました。これでひととおり、部品取り付け確認は完了です。次回は、実際に部品を取り付けて組み立てを行います。

 

つづく(製作編5)